ちいさなお店をはじめたこと。~等身大で、自由な働きかた~【第44話】東京から横須賀へ。ゆとりを手に入れて気づいた、「がんばる」という思考停止。
人生を運転するうえで、アクセルでスピードを出すか、ブレーキを踏んで止まるか、しか方法を知らなかったヨメも、ようやく「ギアってものを使うとスピードがコントロールできるよ」と理解できたこの経験。おかげで、休むときはしっかり休…
Read More人生を運転するうえで、アクセルでスピードを出すか、ブレーキを踏んで止まるか、しか方法を知らなかったヨメも、ようやく「ギアってものを使うとスピードがコントロールできるよ」と理解できたこの経験。おかげで、休むときはしっかり休…
Read More複業を始める前に考えがちな、この「実力不足じゃないか」問題。 身のまわりを見ていると、ずっと軽やかに乗りこえている人がたくさんおり、とても勇気をもらえます。 たとえば、私の知人に週末だけフォトグラファーをしている会社員の…
Read More出店という立場からつい「そこでは売れるのか・売れないのか」という目線を中心にマルシェを見てしまうことがあるのですが、結局のところ、賑わいを生んで多くの人に愛されるマルシェを作っているのは「人」。つまり運営をしている方たち…
Read More驚いたのは、フローリングを敷き終わるとすぐに、看板犬のレラがやってきて、床の上にごろりと横になったこと。私たちもスベスベとした木の感触がとても心地よく、部屋には木の匂いが立ちこめています。「やっぱり本物の木にして良かった…
Read More「今日、今から物件を見たい」と連絡すると、幸運にもOKの返事。駅まで迎えに来てもらい、現地に着いたときパッと雲が晴れたような気持ちになりました。その家は平屋で、太陽の光がさんさんと差し込むリビングに、ヨメが仕事場にできる…
Read More来客の中には悩ましい対応を迫られる場合も。残念ながらいつも商品はほとんど見てもらえず、どうやら目的は「お話すること」のみ。一度も買い物をしたことがないとはいえ、お店に訪問してくださる以上はお客様です。根本には誠意を持って…
Read More「実は接客が苦手で」とご相談をいただくこともしばしば。ヨメはラッキーなことに、育った実家ではお客様が来る商売をしていましたし、以前アパレルでも働いていた経験があるので、初対面の方と話すことにあまり抵抗がありません。しかし…
Read Moreそっとしておく時期があり、話し合いもしたり、時にはケンカになったり。様々なプロセスを経て、店主はいまひとつの結論にたどり着いたようです。「答えはすぐに見つからないけど、まずは今作りかけているものを一つひとつ終わらせようと…
Read Moreどんなお店でもそうですが、売り買いが成り立つ瞬間とは「人」「もの」「場所」がタイミングよく出会ったときだけ。仮にたくさんの「人」が集まる人気のイベントに出たとしても、すべてのピースがパチリとハマらなければアイテムに動きは…
Read More少女の後ろ姿は今もはっきりと覚えています。彼女を思い出すのと一緒に「私はどれだけ一生懸命やれてるかな」という思いが湧いてきますし、そのたびいつも自分が恥ずかしいように思えて、毎回ちょっとだけ落ち込みます。安定しているよう…
Read Moreもともと店主とヨメは性格がけっこう違います。店主は慎重派ですし、ヨメはまずやってみて考えよう、というタイプ。うまくまわっていけば、お互いにない部分を補い合って非常にスムーズなのですが、かみ合わなくなった時はガタガタ。この…
Read More個性の強い少数民族の手仕事ですが、それらを用いて日常の定番となるアイテムが作りたい。いまそんな構想を温めています。が、そこでぶつかっている壁は「時間」の問題。定番となるものは、やはりデザインや機能面でたいへん優れているこ…
Read Moreいちからオリジナル商品を制作、と言うと難しく感じますが、私たちもできることから始めて、人の手もお借りしながら現在まで至っています。たまたま私たちはチクチクすることも好きですが、もし「作ってみたいけど、自分ではミシンがない…
Read More最近は買い付け旅のノウハウ的なお話が続いたので、ここでちょっとひと息。袖すり合うも多生の縁、と言いますが、買い付け旅の魅力のひとつが「人との出会い」です。さまざまな場所でいろいろな人と出会ってきましたが、今回はベトナムを…
Read More仕入れた商品を「いくらで」売るか、と決めることは商品の価値を左右する大切な瞬間です。一度決めた価格をかんたんに上げ下げしてはお客様に迷惑がかかり、正統な理由がないと信用をも失うことがあります。いろいろ計算する作業が多く …
Read Moreボラれているのを適正な金額で買うのはアリですが、すでに適正な金額を出してくれているのに「もっと安くしろ」と値切り倒すのはやっぱり気持ちのよいものではありません。自分なりに「この価格なら十分だな」と思えるところで納得して線…
Read More気をつけなければいけないのは「時間がもったいないから」とギュウギュウに予定を入れすぎないこと。必ずしもイメージ通りに進まないのが買い付けの面白さであり難しさ。「ここに行けば絶対あると思ったのに、何にもない!」とか「地元の…
Read More比較検討することがいろいろあって、航空券選びは毎回パズルを解くような気持ちです。ちょっとしたタイミングで空席も埋まってしまいますし、混雑状況によって値段も変わるので「目をつけていたあのチケット、値段が倍になってる~」と悔…
Read More経験豊富なバイヤーの先輩が、惜しみなく情報やノウハウを教えてくださったことがありました。ここまで教えていただいていいのか、と恐縮してしまうほどでしたが「働いているお店の方針が変わって買い付けに行く機会が減ってしまったから…
Read More今年は出店を頑張ってみよう!と過ごした1年。ダブルワークの私たち夫婦にとって、イベントとの両立は正直、体力的にはキツかった…というのが実感。でもそれに代えられないほどたくさんの素敵な出会いをいただきました。挑戦してみてよ…
Read Moreしかも晴れた翌日よりザーザー降りの初日のほうが売れた…という驚きの結果に。事前にいくら想像しても、ふたを開けてみないと分からないものだな、というのがこの1年の実感です。自分たちが大切に選んだものを、目の前の方が気に入って…
Read More自分たちなりに振り返り、これがよかったのかな?と思う点は、出店内容に「何を扱っているか」記入するだけでなく、文字数の許すかぎり「どこに愛着を持って」「どういう思いで」「どんなふうになれば、と考えて活動している」という点 …
Read Moreブースは、大切に思う世界観を表現する場です。いつも一生懸命ブースを作るのですが、どうしても「バッチリ!」というところまで持って行けず、「センスのいい人うらやましいな、もっとがんばらなきゃな」と日々悩みは尽きません。 &n…
Read More好きなことだからこそ一生懸命になりすぎて楽しめなかったり、失敗したくない思いが強すぎてやりすぎてしまったり、意外に「楽しむことってかんたんじゃないぞ…」と気づかされることがたくさんありました。 第21話 夫…
Read More優しい雰囲気を全身から漂わせ、とてもよく笑う感じのよい方です。ちなみに、私たちがステキと感動した、例の衣装についているスタッズ。あれは星を意味しているのだ、と教えてくれました。 第20話 生産者さんを訪ねて…
Read More実はこの模様の中に、制作で使うすべての技法が表現されているのだそう。つまりこの布は、母から子に技術を受け継ぐための練習であると同時に、今後も柄を織っていくときには見本帳の役割もしてくれるもの。 第19話 生…
Read Moreここに足を運ばなければ出会わなかった人。ここに集わなければ、出会わなかった本。2時間という短い時間の中で芽生えた息吹が、参加者の中に良き風となって流れますように。もしもこれから先の未来、みなさんのもとに死と向き合う時が来…
Read Moreモン族のチャームの特徴であり、最大の個性であるこのポイントは、「みんな同じ人間だけれど、ふたりとして同じ人はいない。それぞれの人生が素晴らしい」という『ORDINARY』の考えにリンクするのではないかな? …
Read More小学生の頃から算数が苦手で、「数字が得意!」という人にずっと尊敬を抱いてきたヨメ。フリーランスとして独立した後の一時期は「経理にかける時間を省いて、売上げを上げることに専念したほうが効率いい!」と考え、領収書と通帳の控え…
Read Moreじゃあ上手な人のだけ扱えばいいのに、と思う方もいるかもしれません。しかしもう一つの団体さんは、育成に力を入れており、まだ刺繍がそんなに上手じゃない人たちにも仕事を頼み、雇用を生み出しながら技術の向上を手伝っているのです。…
Read More東京国際文芸フェスティバルオリジナル企画 × ORDINARY オーディナリー周辺の本好きメンバー30人がセレクト。 「あなたの死生観に影響を与えた本は何ですか?」 記憶の本棚にずっと大切にしまってある、珠玉の1冊を教…
Read More少数民族の手仕事らしいか?と言えば決してそうではないかもしれません。しかし購入していくお客様のほとんどは、なぜか引き寄せられるように「これ……なんですか?」と手に取り、じっくりその表情を眺めます。 第15話…
Read Moreお金のことはいいの。それよりもどうか、どうかこのバッグをトーキョーに持っていって、みんなに見せてちょうだい。あなたたちふたりとも若くておしゃれだもの。きれいなお洋服を着て、そのバッグを持ってどんどん出かけてちょうだい。 …
Read More大変ありがたいことに「ここは何のお店なんですか?」と足を止めてくださる方も増え、なかにはお買い物をしてくださる方まで。ちいさなお店に、ささやかで温かなにぎわいが生まれました。きっかけは新たに加わった看板犬レラの存在でした…
Read More何度か足を運ぶうち、彼らが着ている衣装や売っている雑貨はすべて彼らの手仕事なのか、というと必ずしもそうではない、というのが分かってきました。「あなたが作ってるの?」と聞くと「ううん、仕入れてる」とか出所を素直に答えてくれ…
Read More大地から植物が芽吹き、そこからとれた綿や麻が布になり、衣裳などに姿を変えて違う土地へと旅立つ。打合せのときにふたりで話した物語が原形にあるのは変わりません。シダのような植物と飛び立つ渡り鳥、両方をイメージできるよう描きま…
Read More「人間ってどんなに覚悟しても、時間とともにゆるくなる生き物なんですよ。キチンと自分たちの理念や想いに基づいたロゴを作って、それを日々目にすることで行動や意識が変わる、という効果はバカにできないと思いますね」 第10話 大…
Read More何もかもにはお金をかけられませんが、何もかも安くまとめようとするとチープに見えがち。プロに頼むところは頼み、自分たちで作る物は作る。これから、取り扱う商品量がもっと増えていけば、タグも業者に依頼したほうがよいはず……など…
Read Moreお客様に喜んでいただきつつ、現地の人たちも笑顔になる価格はいくらか?なおかつ、私たちがこの活動を健全に続けていける利益はどのくらいか?少数民族の手仕事が持つ芸術的価値を、価格としてどう捉えるか?いつも夫婦でウンウンうなり…
Read More「やばい! 見つけたかも! 」思わず叫んだヨメ。店主も無言のまま、笑顔でうなづきます。テントにいたのは、私たちより少し若いかな? というご夫婦。奥様に向かって「日本から買付けに来ていて、少数民族の美しい手仕事を探していた…
Read More少数民族の手仕事は不揃いだったり、大きさが違ったり。それはもしかして「不便」「完成度が低い」と思われたりするのかもしれません。しかし店主とヨメはその不揃いなゆらぎの中に、心を和ませる味わいもあるんじゃないかな? なんて思…
Read More「すすぎの水がなかなか透明にならないんだよ… 」とつぶやいておりましたが、時間をかけて埃を落としたからこそ浮かび上がってくる鮮やかな色彩や繊細なステッチは、心をギュッとつかまれる美しさ。市場の片隅で埃にまみれていた布が、…
Read Moreある朝目が覚めたとき思いました。「まだ何も始めてないのに、あんた悩みすぎ」と。そうなんです、私たちまだ何にも始めてない。頭のなかのシミュレーションだけで、ぐるぐるしていたんです(笑)。好きなことなだけに、失敗したくなくて…
Read Moreフリーランスになった当初も「結果がついてくれば自信もついて不安がなくなる、というシナリオがやってくるのでは」とイメージしていましたが、10年経った実際のところは「不安の芽はどこにでもあるんだから、探しだしたらキリがない…
Read More「いつも面白そうな場所で、面白そうな人たちと展示に出てらっしゃいますが、どうやって出会うんですか? 」という問いについてお答えします。「いやあ、本当にありがたいねえ」と夫婦でよく話すのですが、私たちがステキな作家さん、ギ…
Read More「縫い目もすごく細かいでしょう? 表だけじゃなく裏もなんです。見えない所も同じくらい刺繍があるんですよ」というように笹本夫婦の紹介がとまらない。ひとつひとつのバックグラウンドが膨大にある。少数民族の手仕事の雑貨や刺繍、…
Read Moreさかのぼること5年前、私たち夫婦はそれぞれ仕事を持ちながら、好きな少数民族の手仕事を個人で輸入し、イベントなどで細々と販売をはじめていました。しかし当然のごとく、独立するにはほど遠い売上げ。「いつかこれが本業になったら…
Read Moreただいま9本の連載が読めます!
Read More