実は長く旅をしていると、髪形は結構悩みの種になる。私は洗いやすく乾きやすい、という理由と、もともとショートカットが好きなので、旅中もずっと短くしているんだけど、短いと短いなりに、頻繁に美容院に行かないといけないので、結構めんどくさかったりもする。
連載「旅って面白いの?」とは 【毎週水曜更新】 世界一周中の小林圭子さんの旅を通じて生き方を考える、現在進行形の体験エッセイ。大企業「楽天」を辞め、憧れの世界一周に飛び出した。しかし、待っていたのは「あれ? 意外に楽しくない…」期待はずれな現実。アラサー新米バックパッカーの2年間ひとり世界一周。がんばれ、小林けいちゃん! はたして彼女は世界の人々との出会いを通して、旅や人生の楽しみ方に気づいていくことができるのか。 |
第22話 ワガママだって良いじゃない!? 自分が楽しんでこそのコミュニケーション! 〈ベトナム〉
TEXT & PHOTO 小林圭子
どうやったら初対面の人と仲良くなれるのかな?
「一期一会」の旅の中では、
人との距離感がなかなか難しい
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『人との距離の縮め方』に何かコツみたいなものってあるのかなぁ…とよく考える。というのも、「あ、この人と仲良くなりたい!」といきなりガツガツ行って、うっとおしがられたり、引かれてしまっては意味がない。
人によってはあまり踏み込まれたくない人もいるだろうから、せっかくこちらが仲良くなりたいと思っているのに、「この人、初対面のくせにズカズカ入り込んできて、なんだか不快な人だな」と印象悪く思われてしまっては逆効果。かと言って、何のアピールもせずにおとなしくニコニコして座っているだけでは、なかなか印象に残らずに終わってしまうかもしれない。
「じゃあ、またね」なんて言いながら、その「また」は二度と訪れることはないかもしれない。特に旅の中では、そんな「一期一会」が日常なのだから。
そんなこと難しく考えずに、もっと主体的に自分のスタイルを貫くのが、実はラクで良いのかもしれないとも思う。たとえば、「自分、来る者拒まずなんで…」なんて言ってる人。自分からは積極的に人に近づいていかないけれど、自分のところにやってくる人は受け入れるというスタンス。こういう人は基本的に受け身でいれば良いわけだから、おそらく『人との距離の縮め方』なんて考えたりはしないだろう。
だけど、このスタンスで旅をしていると、すぐ側にある素敵な縁を逃してしまわないのかな…と気が多い私としては少し心配に思ってしまったり。きっと私は「人」に興味があるから、「この人どんな人なんだろう。どうすればこの人と仲良くなれるんだろう」と考え、相手をよく観察して、その人との距離感を測りながら、徐々に仲良くなっていく、その過程自体も楽しんでいるのかもしれない。
とは言え、相手あってのコミュニケーションだけに、いつも上手くいくわけではないし、悩まされることも結構多い。今回はそんな『人との距離の縮め方』について。
フロントの名物ガール、マイちゃん
仕事がとにかく早くて正確!
日本人旅人にとっては頼もしい存在!
ベトナムのフエで数日間滞在したホテル。日本人バックパッカーにはわりと有名らしく、私が滞在している間も、何人か日本人を見かけた。なぜそんなに日本人に人気があるのか、その理由はココの名物フロント、マイちゃん(前回も登場しました)。
彼女はベトナム人だけど、日本人のことが大好きで、昔、日本語を勉強していたこともあるらしく、結構上手にペラペラと話す。いつも笑顔で明るくて、面倒見も良い。もう長くこのフロントの仕事をしているというのもあって、感心してしまうくらいテキパキと業務をこなしていく。私がツアーの申し込みをしに行ったときも、
「こっちの方がオススメですよ」
「うーん、だったらこういうのはどうですか?」
「これは高いから、こっちの方が安くて良いと思いますよ」
と忌憚ない意見を言ってくれるので、とても助かった。バスや飛行機のチケットの手配に関しても、できるだけ安いものを素早く提供してくれる。とにかく何でも信頼してお願いできる、というのが旅人としては一番ありがたいところ、なのかもしれない。
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これがベトナム流「おもてなし」?
2日目にして早速、マイちゃん宅で鍋パーティ!
このホテルに着いて2日目の朝、マイちゃんが「今晩、ご飯をうちで一緒に食べよう」と彼女の家に招待してくれた。私の他に日本人男性2人も一緒に、ということだった。私はベトナム人の家にも興味があったし、ベトナムの家庭料理にも興味があり、喜んでその招待を受けた。
「あなたは女性だから、ごはんの支度を手伝ってね」
とマイちゃん。どうやら、ベトナムでも料理は女性がするものらしい。というわけで、私はマイちゃんに連れられて、みんなとの集合時間より30分早くマイちゃん宅に着いた。その日のメニューは「ベトナム風鍋料理」。ということで、
「さーて、バリバリ手伝うぞー!」
と張り切ったものの、料理の準備はマイちゃんのお母さんが前もってやってくれていて、もうほとんど終わりかけ…。結局、私は食器を運んで並べるだけで、「はい、終了ー!」だった(笑)。
そうこうしているうちに、他のメンバーも到着。日本と同じように、テーブルの真ん中に鍋を置いて、その鍋を囲むように席につく。大きなエビがたくさん入った鍋を見て、
「おぉぉぉ!!」
と思わず声が出る。やっぱり鍋はみんなのテンションを上げてくれる、素晴らしい料理なんだな。肝心の味付けはと言うと、辛いのかと思ったら全然辛くもなく、日本の寄せ鍋に少し似ていて、どこかホッとする懐かしい味だった。
そして、こんな素敵な会を開いてくれるマイちゃんのご両親は、とても穏やかで優しく、笑顔が素敵な2人だった。2人とも英語も日本語も話せなかったので、マイちゃんが間に入って通訳してくれたり、自分のカメラに入っている写真を見せたり、身振り手振りを使ったりしながら、なんとかコミュニケーションを取った。
そんな楽しい時間はあっという間に流れていってしまう。まだ出会ったばかりなのに、こんなに温かいおもてなしをしてくれるなんて、本当に嬉しいな… とみんなの笑顔を見ながらしみじみ思ったのだった。
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友達になるのに時間なんて関係ない!
マイちゃんとの友情物語スタート!
翌日からも毎日、マイちゃんは私を夜ごはんに誘ってきた。
「今日は何食べようかー? あなた、何か食べたいものある? 今日はフォーにして、明日はステーキにしよう」
と私が何を食べたいかを答える前に、彼女は1人でどんどん話を進めていく。私は心の中で「いやいや、友達かっ! 」と突っ込みつつ、「そう、きっと彼女の中では私はもう友達なんだ」と理解した。そして美味しいものが食べられれば別に何でも良い、こだわりのない私。
「そうだね、じゃあ、今日はフォーにしよう。明日はステーキを食べよう」
と彼女に言われるがまま、ついて行くことにした(笑)。だって、現地の美味しいものは、そこに住んでいる人が一番よく知っているわけだし(笑)。
そんなやり取りを繰り返していたある日、その日も晩ご飯を一緒に食べる約束をしていたにも関わらず、私はホテルに帰るのが遅くなってしまった。日帰りで「フォンニャ洞窟ツアー」に参加していて、帰りのバスが渋滞に巻き込まれ、なかなか動けなかったのだ。19時までには帰れると思う、と言って出たにも関わらず、ホテルに着いたら20時半をまわっていた。
「さすがにもう待ってないだろうな。申し訳ないことしちゃったな」と思ってホテルに入ると、いるはずのないマイちゃんがフロントに。私を見るやいなや、
「お帰りー! おなかすいたね! さ、ごはん食べに行こっか! 」
とニコニコしながら言うではないか。なんとこんな時間まで待っていてくれたらしい。ビックリすると同時に、その甲斐甲斐しさに、またまた心の中で「新妻かっ! 」と思わず突っ込んでしまった私…(笑)。
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マイペースなマイちゃん
振り回される私
用事がなくたって美容院にもついていきます…
こうなってくると、完全にマイちゃんのペース。彼女、仕事中はすごくしっかりしていて、
「ツアーは楽しかった? 」
「大丈夫? お金ある? 」
といろいろ心配して聞いてくれる、頼れる姉キャラなのに、プライベートになると、突然、マイペースに周りを巻き込む妹キャラに変貌することが徐々にわかってきた。
「あなた、今日、何やるの? 私、美容院に行くんだけど、一緒に行かない? 」
特に美容院に行く用事はない。
「うーん、別に用事ないから行かないー」と答えると、
「なんで? 一緒に行きましょうよ。私、髪染めるから、あなた、それを見てれば良いじゃない? 」
「……」
どうやらついて来て欲しいらしい…。まぁ、別に他に予定があるわけじゃないから良いけど…。ベトナムの美容院もちょっと気になるし、じゃあ、せっかくだからついて行くか…。
「わかったー。じゃあ、一緒に行くよ」
私のその返事を聞いて、満面の笑みを浮かべるマイちゃん。その笑顔見せられると…ねぇ…、そりゃ嫌って言えないでしょ…(笑)。
というわけで、一緒に美容院へ。ホテルから歩いて15分くらいのところにある、地元ではどうやら有名美容院のようで、店長はアメリカで修行したとかいう、やり手経営者らしい。確かに内装にもアメリカンなこだわりが感じられ、逆にベトナムらしさは微塵も感じられなかった(笑)。
そんな美容院の様子に驚く私を尻目に、髪の色をどうしようかと相談してくるマイちゃん。少し赤っぽくしたいけれど、どれくらい赤くしようかと悩んでいた。そもそも髪を赤くするのに抵抗がある私。彼女の気分を害さないよう気をつけながら、少し落ち着いた色をさりげなく勧めた。
「うーん…、うーん…」
と悩み続け、私の意見と美容師さんの意見を聞き、ようやく色を決めた彼女。するとどうやら私のことは用ナシになったらしく、
「近くでコーヒーでも飲んできたら? 1時間くらいしたらまた戻ってきてね」
とまた笑顔で言った。
「はは…(苦笑)」
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私も髪を切りたい!
初めてのベリーショートに挑戦!
のはずだったのに…
1時間後、マイちゃんを迎えに行って、彼女の髪がとてもキレイに染まっているのを見て、つい「私もやっぱり髪を切ろうかな」と思ってしまう、単純な私。アメリカ帰りの店長が経営している有名店だし、やっぱり高いのかな…と思って、カットの値段を聞いてみると、なんと300円!
「安っ!!」
一瞬も躊躇することなく、切ることを決めた(笑)。
実は長く旅をしていると、髪形は結構悩みの種になる。私は洗いやすく乾きやすい、という理由と、もともとショートカットが好きなので、旅中もずっと短くしているんだけど、短いと短いなりに、頻繁に美容院に行かないといけないので、結構めんどくさかったりもする。「この際、せっかくだから、もっともっと短くしよう! うん、ベリーショートに挑戦だ! 」と思い、翌日、またマイちゃんに同じ美容院に連れてきてもらうことにした。
そして翌日。
「これくらいのベリーショートにしてください」
と写真を見せる私。それをギョッとした目をしながら、必死に止めてくるマイちゃん。
「あなた、そんなに短くしたら男の子みたいだよー! やめた方が良いよー! 」
「大丈夫、大丈夫。私、短いのが好きだから。それに髪はまた伸びるし」
「ダメだよー! 男の子みたいだよー! 」
やたら、男の子を強調してくるな…(苦笑)。そしてそんな私たち2人のやり取りを見ながら困惑しているカリスマ店長(笑)。とりあえず、探り探りしながら、店長さんが私の髪にハサミを入れる。
「あ、もっとざっくり行っちゃって大丈夫です。もっと切ってください」
「ダメだよー! もうそれで十分だよー! 」
止めてくるマイちゃん。
何回、このやり取りが続いたことか…。結局、マイちゃんの剣幕に押されたのか、店長さんも私の髪をあまり切ってはくれなかった。そして不本意ながら私の髪はマッシュルームみたいになった…。もぅ…もっと切って、って言ってるのに…。
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頭にウサギ!?
いやいや、そんな歳じゃありませんから…(涙)
帰り道、マイちゃんは「ココに寄ろう」と小さな商店に立ち寄った。小学生が好きそうなぬいぐるみやおもちゃの類、アクセサリーなどが所狭しと並んでいる。
「私、ココでよく髪留め買うのよー」
と嬉しそうにはしゃぎながら、ガラスケースに並んでいる髪留めを見ているマイちゃん。日本人のアラサーだったら絶対こういう店では買わない。いや、アラサーじゃなくても、大学生でも高校生でも買わないかもしれない。でもベトナムではそんな年齢うんぬんは関係なく、かわいいと思ったものは素直に身につけるようだ(ちなみに、マイちゃんは私と同年代)。
「あなた、そのままだったら、男の子みたいだから、ココで何か買ったら? 私、買ってあげる! このウサギのやつとか可愛いんじゃない? 」
「!!!」
なんと…! 彼女の気持ちは嬉しいんだけど、このままでは、私は頭に可愛い(けれど全く似合わない)ウサギを付けるハメになる…! これはマズイ! 彼女は冗談ではなく本気なのだ!
「あ、私はピンとか付けないからいいやー。ありがと」
まずはやんわりと断ってみる。
「ダメよ! 付けた方が可愛いから! ね! どれが良い? 」
もうこうなったら誰も彼女を止められない…。
「じゃあ、ウサギじゃなくて、チョウチョのやつが良いかなー……」
さりげなくウサギから気を逸らす。
「そうね! チョウチョのやつも可愛いわね! 私も自分のも買おうかしら! あなた、自分のやつ、選んで! 」
私は少しホッとして並んでいる髪留めに目をやった。できるだけ、落ち着いたデザインのものを探す。彼女の手前、一度くらいは付けてあげないといけない。うぅ…。そして悩むこと、3分。ついに発見! 落ち着いた色目でちょっと地味なやつ!(笑)
「あ、これにするよー。これ、可愛くない? 」
と彼女に手渡すと、彼女はそれを上機嫌で私に買ってプレゼントしてくれた。そう、なんだかんだ言いながら、彼女はいつも私に優しかった。
旅も仕事もコミュニケーションも
一番大事なのは「自分が楽しむこと」
彼女を見ていると、『人との距離の縮め方』について改めて考えさせられる。と言うのも、彼女はいつも自分がやりたいようにやる。決してマイペースを崩さない。そしてたまに強引。でも相手のこともちゃんと考えている(たぶん)。
もしこれが日本人同士のやり取りだったら、きっともう少し相手に遠慮したり、気を遣ったりしてしまうに違いない。海外にいてよく感じるのは、自分も含めて、日本人はとにかくおとなしいし、控えめ。これは良くも悪くも。
だけど、これは単純に「日本とベトナムのコミュニケーションの違い」とかそういうことではないんだろうな、とも思う。と言うのも、そういえば会社員時代に、
「自分が楽しんで仕事すれば、それにつられるように、周りも楽しく働いてくれるはず」
「何だって自分が楽しむことがまず大事。そうすれば、周りもそんな自分について来てくれるはず」
なんて、上司とよく話していたのを思い出した。どんな人と働きたいか。どんな上司のもとだと、自分は頑張って仕事できるのか。そう、「どんな状況でも楽しんで仕事している人」だった。こんな大事なこと、旅に出て、すっかり忘れてしまっていたなんて。
よくよく考えてみると、私はマイちゃんに毎日振り回されていたけれど、それはそれで結構楽しかったんだ。「マイちゃんと今日は何食べに行くんだろう? 」なんて考える時間もイヤじゃなかった。
そして結局のところ、いつもお茶目でキュートでちょっとワガママなマイちゃんのことも好きだった。それを証明するかのように、当初フエには3日間だけ滞在する予定だったのに、気がついたら、6日間も居てしまっていた(笑)。
『人との距離の縮め方』のコツは「いかに自分が楽しむかが大事」ってことなのかもしれないな。そして「私ももっとワガママになっても良いのかもしれないなぁ…」なんて、ね。(了)
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【写真でふりかえるベトナム】
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(次回もお楽しみに。毎週水曜更新です)
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第2話 旅は準備が一番楽しい。出発までの10ヶ月なにをしたか(2014.10.22)
第3話 ダメでもともと、初めての協賛(2014.11.5)
第4話 出発まで5日。ついに協賛決定!(2014.11.19)
第5話 最初の国の選び方。わたしの世界一周はフィリピンから(2014.12.03)
第6話 カスタマイズ自由が魅力のフィリピン留学(2014.12.17)
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小林圭子さんが世界一周に出るまでの話
『一身上の都合』 小林圭子さんの場合「次なるステージへ挑戦するため」(2014.5.19)