舛廣純子が聞く「しなキャリ図鑑」 【第23話】 造作大工のチカラ / 齋藤久洋さん 髙山和之さんの場合

masuhirojunko_long_bannerドラマなどで見る大工さんは、黙々と寡黙であったり、厳しい親方の指導があったり、「怖い」みたいな一律的なイメージで語られやすいなと思います。確かに厳しい場面もあるとは思いますが、インタビューの際に、工事現場の近くでお仕事終わりのお二人をお待ちしている時にお会いした大工さんも思いのほか「誰か待っているのですか?」と声をかけて
連載「しなキャリ図鑑」とは  【毎月2回更新 / 第2第4月曜】
「しなやかに生きる人のためのキャリア図鑑」の略称。キャリアカウンセラー舛廣純子が、イキイキと働く仕事人にインタビューし、その仕事に大切なチカラを中心にキャリア・仕事そのものも掘り下げます。10年後の未来に自分がどんな風に仕事をしているのかも見えづらくなった今の時代。インタビューを読むことで、自分の持っている力にも気づいたり、したことのない仕事に興味を持ったり、これから伸ばしたい自分の力を見つけられたなら、あなたの仕事人生も変化に対してさらに強くてしなやかなものになっていくかもしれません。

 

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第23話   造作大工のチカラ 
昭和大工と平成大工のペアで持ち味を生かしたモノづくりを実現する

TEXT : 舛廣 純子

齋藤久洋(さいとう ひさひろ)

教えてくれた人 
齋藤久洋(さいとう ひさひろ) 造作大工 

1976年、神奈川県生まれ。高校卒業後、自動車メーカーで新車をディーラーに運ぶドライバーを経験後、28歳で建築業界へ。親方のいない、遅咲きの造作大工ということもあり、施工に加えて、施工管理的な仕事でより強みを発揮。髙山さん曰く、コミュニケーションを得意とし守備範囲広く引き受ける「チャレンジ精神旺盛な平成の大工」

 


大工写真②


髙山和之(たかやま かずゆき) 造作大工 

1978年、栃木県の建具屋に生まれる。建築系専門学校卒業後、数々の現場を経験し、親方に師事しながら、腕を磨く。自他ともに認める「一つ一つの技術を徹底する昭和の大工」


造作大工(ぞうさくだいく)とは:
主にRC造等の住宅やマンションの内部の造作、プレカット木造住宅の内部の造作を行う大工。造作とは主要構造部(梁、柱、土台、小屋組、階段) 以外の壁、床、天井、窓枠、巾木等をさす。


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<造作大工にとって大切な能力はなんですか?>  
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齋藤さん:  僕の場合は、造作大工でありながら施工管理的な仕事のウエイトが高いので・・・

1. いろいろな人との調整能力      調整力 協働力

一つの現場にはいろいろな職人が40職種以上出入りしています。現場によってもやり方は異なりますが、多くの場合、マンションの工事は基礎躯体工事が終わったあとに、サッシ、電気、設備、断熱、床、間仕切り、木枠、ボード、クロス、フローリング、建具、と次の部屋から次の部屋へとそれぞれの分野の職人が違う作業をリレー方式で行っていきます。造作大工として僕たちがやっているのは、木枠の取り付けや下地作り、棚の取り付け作業などの仕上げ物ですが、自分たちが作業する前後の職人さんとのスケジュール管理の連絡はまめに行わなくてはいけません。そうしないとリレーのような流れが滞ってしまい、納期に影響が出たり、来てくれている職人さんたちにも仕事がなくなり、その分短期間で作らなくてはならないから、大変な作業をさせなくてはいけなくなります。同じ現場にいる他の業者の人とも常にまめにコミュニケーションをとり、調整をしていくことは、現場に入る際などは、どの造作大工もしなくてはならないことですが、私の場合もともといろいろな人とコミュニケーションしたり、まめに話しかけることが得意なので、チームで大型現場に入る時は特にこういった施工管理的な仕事をすることが多いですね。施工に入る2~3か月前からほかの業者の人との打ち合わせも始まり、前の現場を参考に、こうしたほうがいい、あぁしたほうがいい、意見をすり合わせながらすすめていきます。品質、施工、コスト、工程など、様々な局面で調整能力は大事だなと思っています。

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2. お客さんを心配させないような対応力     心情理解 気配り 臨機応変な対応力

僕の場合は、施工管理的に関わっていた案件に関して、建物がたったあとのアフターフォローのような仕事をすることも多く、そんな時はそこに住むお客様の対応を直接することもあります。難しいメンテナンスだったりすると、昔ながらの職人さんだったりすると「無理ですね」「全とっかえです」とかストレートに言ってしまうこともあるのですが、それを言ってしまうとお客さんも不安になってしまいます。たとえ難しい案件だとしても、それを感じさせないようなフォローの仕方や、場合によっては自分以上に技術がある職人を再手配するなどして、臨機応変にお客さんの心情に気を配りながら対応するようにするのは大事にしていますし、そこが僕に求められているところだなと思っています。

 

3. 細やかなチェック  正確性

職人さんが取り付け、終了したら次の業者の職人さんたちにバトンタッチしていくわけですが、その時一つ一つの現場を隅から隅まで自主検査するのは僕の仕事です。細かに不具合がないか、設計図通りできているのか、仕上がりを確認したり、時にはゴミ袋の中も確認し、無駄はないかなど、その仕事そのものをチェックしていきます。よく細かすぎると、他の職人さんから言われますが、それも品質の保証、継続してお仕事を頂くには大事なことなので、役割をきっちり果たすようにはしています。

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髙山さん:  僕の場合は本当に職人として施工をしているウエイトが高いので・・・・

1. 効率性      

マンションの仕事などは、本当にリレー方式で、次の職人さんたちも待っています。計画通りに作らないと、全体の流れに影響がでてきてしまいます。また、僕たちの仕事はこの部屋の取り付けの仕事に対していくら払うという請負で仕事をもらいます。だから、時間がかかってしまえばしまうほど、自分自身の時間当たりの施工単価も下がることになってしまうのです。だから、効率性はすごく大事にしています。同じ道具を使う作業は、一気に加工してしまうことで、道具の出し入れの回数を減らすとか、常に段取りを考え、無駄な動きのない仕事を大事にしています。

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2. 品質へのこだわり    柔軟性 創造力 貫徹力

もちろん効率性だけでなく、品質も大事にしていますよ。品質に対しては妥協しません。材料が違う、寸法が足りないなど、たとえイレギュラーが発生した場合でも、どうしたら最良のものが作れるか、設計図通りの仕上がりになるか、知恵をひねって、丁寧に作業をして、本来あるべき状態になるまで仕上げるようやりきります。

 

3. 難しいものでも挑戦しようという負けず嫌いさ 負けず嫌い 挑戦心

僕の場合は親方の背を見て仕事をしてきているわけですが、親方は本当になんでもできるんですよね。そしてどれもできないとは言わない。だから自分自身も親方のようになるには、難しいものをむしろ好み、できるようになってやろうというある種負けず嫌いさみたいなものはあると思っています。チームで現場に入る場合も、すすんで難しい仕事を引き受けますね。でも、それがなければ技術は向上していきませんからね。もちろん難しいことをすれば失敗もするわけですが、でもやってやると思って、取り組む姿勢は大事だなと思っています。

 

大工写真③

 

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<なぜ造作大工になったのですか?>  
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齋藤さん: 僕はもともとは自動車メーカーに勤めていて、メーカーからディーラーに車を運ぶドライバーの仕事をしていたんです。運転も車も好きだったので、高校卒業後その仕事についていたのですが、28歳の時に、交通違反から免許停止になり、運転以外の仕事で建築派遣の仕事を3か月間ほどやっていました。現場に行くうちに、現場の大工さんや職人さんたちと接し、いろいろな人がいて、みんないい人たちで、このままこの世界でやっていくのもいいかなと思うようになりました。そんな時、今お世話になって所属している会社の人に、個人事業主として大工をやってみればいいのではないかと言われ、造作大工としてやっていくことを決めました。僕には大工としての経験も技術もないので、最初は、皆が帰ったあと現場に残って設計図を見ながら、設計図の見方を学んだり、いろいろな人の仕事を見て覚えての連続でした。でも、やはり技術の仕事ですから、何年も親方についていた高山君の施工技術や動き方には今の僕の大工としての経験ではかなわないわけですよね。そういう僕にその会社の社長さんは僕の持ち味を活かした仕事を与えてくれるようになりました。それが今やっている大工でありながらも、施工管理的な仕事を多くするというものでした。もちろん大工として、道具を握ってモノ作りもします。でも、今の仕事のウエイトとしては、施工管理的に現場の同僚の大工に指示を出したり、他の業者との調整をしたり、全体を見ていることが多いです。技術的な部分で優れている髙山君とはペアで仕事を組むことが多く、自分の足りないところを補完してもらっています。

髙山さん: 僕の場合は、もともと家が建具屋だったもので、昔から家づくりというのはすごく身近なものではありました。でも、絶対親父と同じ仕事にはつかない、と子供の頃は思っていたんです。それがいつしか大工を目指すようになり、建築系の専門学校にも行き、卒業後はいろいろな現場の仕事をするようになりました。しばらくしてから、今の親方との出会いがあり、指導してもらえるようになりました。自分自身も個人事業主なので、いつも親方と一緒の仕事ではないのですが、一緒の現場の時や困った時にはいろいろ技術面の指導を受けることができています。どの大工にも親方がいるわけではなく、僕の場合は本当にラッキーでした。齋藤さんと同じ会社に所属していて、そこの仕事を引き受けたり、親方関係の仕事をしたりしています。

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<造作大工とはどんな仕事?>

大工の仕事もいろいろ種類があるのですが、われわれ造作大工の場合は、木枠のとりつけ、下地を作る作業、備え付け家具などの取り付け作業等、お客様から見える部分の仕上げ材がメインの大工です。そこに施工管理的な業務も担う場合は、スケジュール管理、予算管理、人員管理、作業指示、材料・資材発注、他業者さんとの連絡調整、環境整備、不具合のチェック、作業報告などが入ってきます。

 

 

大工写真④

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<一日の仕事スケジュールは?>

齋藤さんの場合

7:45 朝礼 昨日の不具合や今日の予定、伝達事項の共有(KY活動=危険予知活動:仕事での危険作業になる急所、今日の仕事で危険な事やイレギュラーはないか等、安全事項を話すこと)
8:00 作業開始
    朝礼で報告のあった昨日の不具合箇所を確認して回り、現場の進捗状況も確認。
    合間に入れる時は施工にも入る。
10:00 休憩時間 職人さんたちから現場の状況をヒアリングしながら休憩
11:30 全体打ち合わせ 午前中の進捗状況の確認、午前中の不具合共有、明日の作業についての伝達・共有
12:00 昼食
13:00 全体打ち合わせで出た、午前中の不具合箇所を巡回して、指示・連絡。
    施工に入る
15:00 休憩時間 職人さんたちからの現場の状況をヒアリングしながら休憩。
    休憩後、ヒアリングした不具合箇所や遅れている現場を巡回、指示。
    片付け作業。報告書類などの事務作業を行う
17:00 終業

髙山さんの場合

7:45 朝礼  昨日の不具合や今日の作業予定、伝達事項の共有(KY活動)
8:00 作業開始
    施工 木枠の設置 
10:00 休憩
    施工 下地作業
12:00 昼食
13:00 施工 下地作業の続き、クローゼットの棚の設置
15:00 休憩
    休憩後、施工開始 次の部屋の作業に移る
    片付け 道具の確認・手入れ
17:00 終業 

 
 
大工写真⑤
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<仕事のやりがいや面白みはどんなことですか?> 

齋藤さん: 僕の場合は、面白みは、いろいろな人と関われることですかね。それが理由でこの世界に入ってしまったところがあるぐらいなんで。いろいろなバックボーンの人がいて、みんないい人たちで、現場現場でいろいろな人に会えるのは面白いですよね。このマンションを作るのにも400人ぐらいの職人が出入りしているんです。400人全員と関われるわけではありませんが、ともかくいろいろな人がいます。あとは、建物が立った時ですかね。かつて手掛けた建物の前を通ったときなどにもやりがいを感じます。建物が立った時はやりがい感じるよね、髙山君。

髙山さん: そうですね。まぁそうですけど、笑。僕は建物がたっても、できて当たり前、っていう感覚が強いんですよ。それが仕事なので。面白みを感じる仕事の種類としては、今やっている仕事の中でいうと学校とかですかね。学校は教室、音楽室、職員室とかいろいろなタイプの部屋がありますよね。みんな一緒じゃない。そういういろいろな部屋や空間を前に、どうしようかこうしようかと考えて仕事をするのが面白いです。

大工写真⑥

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大工写真⑦

 

 

<もっとも嬉しかった経験はどんなことですか?>

齋藤さん:  僕たちの仕事は、建物が立った時に感謝されるとかそういう場には基本的に立ち会えない仕事なんですよね。マンションの入居の際の説明は不動産屋の営業マンの人がしますし。だから、仕事をもらっている会社に信頼してもらえるのがやっぱり一番嬉しく感じますよね。僕の仕事だったりすると、予算管理とかもするので、職人みんなとうまく連携することで、材料や人などを調整もスムーズにいき、予算内で、かつ利益がしっかり出れば信頼してもらうことができます。報告をしたときの反応だったり、その仕事を評価してまた仕事をもらえた時はやっぱりすごく嬉しかったですね。

髙山さん:  僕の場合は、親方がいるんですけど。その親方に初めて、「打ち合わせはお前がやれ」って言われたときのことが記憶に残っていますね。それまで親方がずっと打ち合わせをしていたのに、ある日突然そう言ってもらえて、認めてもらえたんだなというのは単純に嬉しかったです。自分の中ではやっぱり親方はすごい人なので。

 

 

 

 

<逆に今まででもっとも大変だった経験は?>

 

齋藤さん:  夏は45度の中で作業をしたり、冬も寒かったり、体力的に大変なことはいろいろありますが、中でも2日間昼間も夜間の仕事もしたことがあって、その時は単純に体力的にきつかったですね。今大工は若い人が減っていることもあり、「お前ら若いんだからやってくれよ」と髙山君と一緒に頼まれたんです。そんな時は普通車の中で仮眠をとろうとするんですけどね、居酒屋やラーメン屋にいちゃったりして、あまり寝れなくて、あれはきつかったですね。

髙山さん:  材料が全然違ったり、寸法が違うものが来ちゃった時、施工をするのに想定外の障害物があったりする時は大変ですよね。そういう時は組み立てて納品されてきたものを一回バラバラにして組みなおしたり、木材なんかは寸法が違うものをどうにかでも組み合わせていくと木の目の向きとかつながりがおかしなことになっちゃうんですよ。だから考えて考えて、どうしたらきれいな仕上がりになるか工夫して取り組みます。まぁ大変であり、それが面白いっちゃ面白いんですけどね。

 

大工写真⑧

 

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<造作大工の仕事の未来はどうなっていくと思いますか?>

齋藤さん:  昔なら大工が現場で切っていた木材を今は、工場でプレカットして納品されてきたりします。でも最終的には施工するのは人の手が必要なので、そこでの経験に裏打ちされた技術がある人、髙山君たちみたいに技術がしっかりしている人というのは今後も絶対的に必要です。今造作大工は若い人が減っていちゃっているんですよね。昔ながらの職人の現場の厳しさのイメージが強いのかもしれません。確かに技は盗んでみて学べみたいなところは今もあります。でも、僕は現場で仕事をしていて、そういう中でもいろいろな人との出会いがあったり、楽しくやってきています。親方たちの代もどんどん引退していってしまっていて、もっともっと若い人にも入ってきてほしいですね。

髙山さん:  僕みたいな昭和大工ではなく、齋藤さんみたいな平成大工の人が求められていくんじゃないですかね。人とのコミュニケーションや調整業務も得意とし、施工管理的な仕事まで幅広く対応する。齋藤さんはあまり仕事に制限を設けないんですよ。造作大工の中には例えば家具も作ってくれとか言われると嫌がる人もいますけど、頼まれると作りますしね。実際僕ら職人は、齋藤さんみたいな人がいてくれることで、現場でもスムーズに動くことができます。昔ながらの大工だけでない、新しい大工像っていうのも出てくるのかなと思っています。

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<今の仕事と同じように向いていそうな仕事はありますか?>

齋藤さん:  僕はみんなに運転×話し好きというところで、タクシーの運転手をよく勧められます。うるさすぎるぐらいしゃべるかもしれませんが、合っているかもしれませんね。

髙山さん:  僕はやっぱり職人、その中でも大工です。それ以外は考えられない。でも、もし独身で自分のことだけ考えればいいのなら、大工の中でも木造大工をやりたいです。僕たち造作大工みたいにとりつけるだけでなくて、家一軒建てられるようなそんな大工になれたらいいなと思いますし、「大工」っていったらやっぱりそういう仕事だと思うのです。技術を身に着けてモノづくりをする、難しいことをするのは好きなんです。だから木造大工をやりたいし、大工は向いている仕事だと思います。

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キャリアカウンセラー舛廣純子の  シゴトのチカラ考察  .

 

今回「しなキャリ図鑑」上初めての二人同時インタビューをさせて頂いたのが、造作大工の齋藤さんと髙山さん。コンビのように息の合ったお二人で、言葉の端々からお互いのことを尊敬・尊重しあい、支えあっていることがよく伝わってきました。

「いいものを作ろう」「いい仕事をしよう」というお気持ちも強いお二人。実際齋藤さんと髙山さんは仕事終わりによく飲みに行かれる時ですら、仕事の反省会のように「ここはこうすればよかった」「あの時はあぁすればよかった」と振り返ったり、切磋琢磨しあっているそうです。

調整や顧客対応の部分でコミュニケーションするチカラを発揮し、施工管理的なお仕事を中心にされている齋藤さんと、技術を磨き続けながら、効率性・品質を大切に、作ることをメインにされている髙山さんとでは、それぞれ大切なチカラも活かされるチカラも違います。でも、共通項としてあげられるものがあるとすれば「チームワーク」「いいものを作ろうというこだわりや責任感」なのではないのではないかと思いました。

ドラマなどで見る大工さんは、黙々と寡黙であったり、厳しい親方の指導 があったり、「怖い」みたいな一律的なイメージで語られやすいなと思います。実際それは若い人の大工さん離れにもつながっているのではないかとお二人も懸念されていました。確かに厳しい場面もあるとは思いますが、インタビューの際に、工事現場の近くでお仕事終わりのお二人をお待ちしている時にお会いした大工さんも思いのほか、「誰か待っているのですか? 大丈夫ですか?」と声をかけて来て下さったり、違う会社の職人さん同士で楽しそうに談笑していたり、相手への気遣いや尊重、つながりのようなものを大事にされているようにも思いました。「仕事を知りたかったら、働く現場に行ってみる」-あらためてその大事さを身をもって実感したインタビューでもありました。

 

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(次回もお楽しみに。毎月2回、第2第4月曜更新です) =ーー

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TOOLS 13   自分を好きになるリフレーミング
TOOLS 19   後悔しない道の選び方(前編)
TOOLS 20  後悔しない道の選び方(後編)
 

舛廣さんってどんな人?

PEOPLE 04 舛廣純子(キャリアカウンセラー)
就職は子育ての最終章。就活生の親に読んで欲しい本を出版

 


舛廣純子

舛廣純子

ますひろ じゅんこ フリーランスキャリアカウンセラー。1972年、東京都出身。日本女子大学人間社会学部文化学科卒業後、化粧品商社に営業職として入社。会社の民事再生、自身の出産・育児を機に2 回の転職を経験。自らの転職経験からキャリア支援に関心を持つようになり、社会保険労務士、キャリアカウンセラーの資格を取得。2007 年、キャリアカウンセラー・講師として独立。大学生の就職支援・キャリア教育、社会人の転職支援・キャリア形成支援を中心に活動。支援学生の高い就職率とわかりやすいセミナーには定評がある。特技は長所探し。2013年12月に学研教育出版から『就活生に親が言ってはいけない言葉 言ってあげたい言葉』を出版。ブログ:http://ameblo.jp/shuukatsumamanoblog/