否応なしにいろいろ仕事が降ってきてストレッチされる会社員と違い、フリーは基本的に「任せられるできる仕事」でご依頼をいただくため、まったく使わないチカラも出てきます。そういう意味でも今回のアルバイト経験のように久しく使っていなかったチカラを使ったり、新たなことに挑戦したり、意識的にスキルを伸ばして行きたい
連載「しなキャリ図鑑」とは 【毎月2回更新 / 第2第4月曜】
「しなやかに生きる人のためのキャリア図鑑」の略称。キャリアカウンセラー舛廣純子が、イキイキと働く仕事人にインタビューし、その仕事に大切なチカラを中心にキャリア・仕事そのものも掘り下げます。10年後の未来に自分がどんな風に仕事をしているのかも見えづらくなった今の時代。インタビューを読むことで、自分の持っている力にも気づいたり、したことのない仕事に興味を持ったり、これから伸ばしたい自分の力を見つけられたなら、あなたの仕事人生も変化に対してさらに強くてしなやかなものになっていくかもしれません。
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第16話 企画・編集者のチカラ
面白いと思うものを探しだし、共感的な視点で新たなもの創り出す
TEXT : 舛廣 純子
教えてくれた人
内山 典子(うちやま のりこ) フリーランス 企画・編集者
東京大学文学部卒業後、玩具メーカーに入社。プランナーとして電子知育玩具を開発。その後、教育系出版社に転職。通信教材の企画・編集を経て、編集長を経験後、独立。現在はフリーランスの企画・編集者として、子供向け知育絵本・玩具・図鑑の企画プランニングや編集の他、社会人向け書籍の編集にも携わる。
<企画・編集者にとって大切な能力はなんですか?>
1. 人が好きなこと 対人興味・相手の立場に立って物事を考える力・共感力・想像力
編集者はいろいろな人と仕事をする職業です。著者の方やイラストレーターさんが作ったものを世の中に出すために、それらの人の言語を翻訳するような「つなぐ」役割も果たします。そのためには、いろいろな人のチャンネルにあわせることが大切で、そもそも人に興味があり、人が好きなのは必須になってきます。さらに言うならば、企画も編集もエンドユーザーのことが好きでないと相手のことを考えてモノ作りなどできない仕事です。ひらがなを覚える時期の子供が楽しくひらがなを覚えるにはどうしたらいいかって、真剣に考えられる人でないと、楽しんでいい仕事をすることはできないのではないのでしょうか。読者のことを想像し、考え抜けるか。「誰に何を届けたいか」という本づくりの軸は、エンドユーザーへの思い、人間全般への関心から生まれるものだと思います。
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2. やり切るチカラ 粘り強さ 完遂力 責任感
フリーの企画・編集者というところでいうと、やり抜く力ですかね。もちろん会社員でも必要ですが、締め切りまでに絶対に一定水準のものを仕上げなくてはいけない仕事なのに、頼れるのは自分のみ、というのがフリーランスです。子供が小さい頃は病気もしますが、フリーにはフォローしてくれる上司も同僚も有給もないので休むことは難しいです。約束の期日を落とすことは信頼を失うこと。当然、次の仕事はいただけなくなります。だから徹夜で原稿を描き切ったこともありました。体力だけでなく、「絶対にやり切ってみせる」という精神力で乗り切ってきたところはあります。やり抜く力は会社員以上に必要ですね。
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3. 面白いと思うものを探し、構築していく力 情報収集力 好奇心 構想力 創造力
企画のヒントをつかむため、本屋などの売場にはよく行きますし、本当にわからない時は知り合いのお子さんにおもちゃで遊んでもらったりもします。私自身が「これ、面白い!」、「これは喜んでもらえそう!」と思えるポイントを見つけることを大事にしています。面白いと感じたもののエッセンスを、たとえば昔からある『3びきのこぶた』という素材と掛け合わせることで、新しいものが生み出されたりもしますよね。
企画を出す時、アイデア × 素材 をもとに、頭の中で仮説・検証を繰り返し、展開させながら、オリジナルなものを構築していくことが私は多いです。ひらめきからばばっと感覚に訴求するようなものを作るというより、職人のように組み立て構築していくタイプです。だからこそ、目的がしっかりあり、構築して作る知育絵本のようなものが得意なのかもしれません。
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<なぜ企画・編集者になったのですか?>
高校生の頃は、実は漫画家になりたいと真剣に思っていました。でも自分では難しいと思うようになり、出版社に興味を持ったり、あとは夢が広がるようなおもちゃを作ることにも興味があり、新卒の時は出版社と玩具メーカーを受けていました。出版社も含め、何社か内定をいただいた中の一社が新卒で入社した玩具メーカーでした。
その会社では、4年半「電子知育玩具」を作り、仕事は面白かったものの、私の中でどこかで紙媒体への憧れがあり、26歳の時に教育系出版社に転職しました。
教育系出版社ではトータルでいろいろな教材を作っていて、絵本やワークブック、また紙だけでなくビデオのような別のメディアやおもちゃ等も全部担当し、教育の専門家の知見を背景に教材を作ったり、とても勉強になりました。でも、30歳の時に編集長になったことが自分の中で一つの転機に。編集長として、戦略を考え、メンバーの仕事を管理し、チームを率いる管理職よりも、職人気質な自分は物を作っているほうが向いているなと思い、退職を決意しました。
退職後は、自分の中でくすぶっていた漫画家への思いが再燃し、実は漫画学校にも1-2年通いました。でも、漫画を描く難しさを実感し、道が開けることもありませんでした。それとともに同じ物作りでも編集者のほうが自分は向いているかもしれないと客観的に思うようにもなりました。
漫画の世界に決別し、フリーの企画・編集者として独立し、ありがたいことに元の職場からお仕事をいただき、独立後10年以上、その会社のお仕事を中心にさせていただいてきました。
33歳で上の子を産んだことで、子供向けの仕事を、よりユーザー目線でも見られるようになり、ものすごくやりやすくなりました。子供の成長にともない、赤ちゃんから中学生向けまで、いただける仕事の幅も広がりました。中でも、一般書店向けの赤ちゃん絵本を手掛けるチャンスに恵まれた時はとても嬉しかったです。会員さん向けの本作りも、もちろんやりがいは大きいのですが、誰でも手に入れられる書店売りの本もいつか作りたいとずっと思ってきていたのです。
そうやってつい最近まで、古巣の職場からのお仕事を主にいただいてきました。ところがその会社の経営が一時厳しくなり、お仕事の発注が減ってしまうという出来事が起き、仕事のスタイルを変えなくてはいけないなと真剣に思うようになりました。もっと力をつけて、広い世界で通用するプロフェッショナルになりたいと思ったのです。
一方で、生活のためには、就職しようかとも真剣に考えましたが、今までのフリーとしてのキャリアを捨てたくない思いもあり、揺れていました。そこで、悶々とした悩みを元の会社の上長の方に相談したところ、ありがたいことに知り合いの出版社を紹介して下さったのです。それをきっかけに、新しい取引先を開拓しようと動き出すことができ、ご紹介いただいた出版社からも、しばらくしてお声掛けいただき、今、ご一緒に本作りに取り組んでいます。
他にも、いつもお世話になっているデザイナーさんに、そういった自分の仕事の悩みを正直に相談したら、他社をご紹介下さり、そのご縁から書店売りの子供用図鑑を出すことができました。これが嬉しいことにすごく売れていて、今第二弾も作っています。
今まで、飛び込み営業をしたこともありましたが、お仕事として実ることはありませんでした。「もっと色々なお取引先とお仕事できたら」と思いながらも、周りの人にあまり言えずにいました。身近な人だからこそ、「もっと安定した収入を増やしたい」というような赤裸々な本心を知られたくなかったのです。でも、今回の一件で、当たり前ですが、自分に近い人に、思い切って腹を割って相談してみると、道が開けるのだなということも実感しました。
また、新規の取引先からは、「なにか提案を持ってきて下さい」と言われることが多いのですが、今まで依頼を受けてばかりの仕事で自分から提案することをほとんどしてこなかったので、戸惑いました。それまで会員さん向け媒体を中心にやってきましたが、販売ルートも顧客も決まっていて、参考データも豊富にある仕事でした。今思うと私は、本屋さんのたくさんの本の中から買ってもらうための視点が十分にない決定打に欠ける提案をしていたのだと思います。でも、この2年くらいフリーとして危機感を持ち、いろいろ動き始めてから、どの出版社さんも本屋さんの「棚」に注目していることを実感し、今は書店に行っても、どこの棚に何が置かれ、どんなタイトルだと目につき、どのコーナーの棚に置いてもらえるのか、など考えながら売り場を見るようになりましたし、マーケットに対しての視点も深まりました。
マーケットに対しての視点といえば、意外なところで自分の力になったのが、ビジネス書の出版社でのアルバイトです。仕事が減った時期に、知らない世界をのぞいてみようと、未経験でもチャンスがありそうな編集アシスタントに応募しました。仕事内容は、著名人やメディアに献本するための梱包や、読者アンケートの入力作業など本当にアシスタント的な仕事ですが、これがいろいろと学べる仕事だったのです。読者や書籍の内容に応じたプロモーション方法、増刷情報なども社内にいると自然と耳に入ってきます。今売れている本といったマーケット情報も二年前に比べ、ずいぶんキャッチできるようになり、業界全体のことについても理解が深まりました。
そしてなんと社長さんが私の経歴を見て、編集の仕事も手伝ってくれないかと声をかけて下さったのです! まさか、そんな機会を頂けるとは夢にも思っていませんでしたが、大人の本に初チャレンジできることになりました! 少しでも興味を持ったものは、何を得られるか明確にはわからなくてもやってみるものだな、そうすると道は開けるのだなということを実感しています。
今でも時々就職するべきなのか考える時もありますが、今はそっちの道よりもフリーの道のほうがワクワクがあるのです。ワクワクする「いろいろな会社さんとの本作り」のほうに今は走ってみようと思っています。もしかするとまた50代とかに行き詰る時もあるかもしれない。けれど、その時はまたその時でどうにか突破できるんじゃないかって思っている自分がいます。
<企画・編集とはどんな仕事?>
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作るものは、紙媒体、電子を使ったおもちゃ、雑貨っぽいおもちゃ、大人の書籍まで幅広くかかわっています。
「企画」と「編集」の間にはっきりした線引きはないのですが、私の場合、「どんなお客さんに向けてどんな商品を作るか」という、アイディア出しから関わることが多いです。商品案や紙面イメージのアイディアラフを書き、必要ならばモニター調査などもします。そうやって、コンセプトを固め、紙面や商品のラフまで仕上げるのが、主に「企画」の部分だと思います。
できた「企画」を具現化していくのが「編集」と言えるかもしれません。著者の方やイラストレーターさん、デザイナーさんなどのスタッフとやりとりしながら作りこみ、細かい事実までミスのないように校正し、世に送り出すのが仕事です。制作過程で道に迷いそうになったとき、コンセプトを見失わずに進行していくリード役でもあります。一つの仕事のスパンは短いものは1か月、長いものは3~4か月。年間で引き受けているお仕事もありますが、常時5~10個は企画を抱えています。常に同時進行の日々です。
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<一日の仕事スケジュールは?>
6:00 起床
メールチェックや、前日やり残した仕事の片付け
7:30 朝食を作り、子供たちに食べさせ、送り出す。洗濯など。
9:30 編集のお仕事をスタート
イラストレーターさん数人と電話で打ち合わせ。
届いたイラストデータを整理し、デザイナーさんへ送る。
おうちのかた向けページの原稿執筆。
13:30 家で昼食
15:00-18:00 A出版社で著者の先生との打ち合わせ
18:30 帰宅後、メールを処理。B出版社の編集者と電話で打ち合わせ。
20:00 夕食を作り、子供たちと食べる。テレビを見るなど団らんの時間。
その間も、メールや電話に、随時対応。
0:00 入浴、自分の時間。
1:00 就寝
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<仕事のやりがいや面白みはどんなことですか?>
企画が浮かばない時は本当に苦しいのですが、集中して取り組み、期日内に出来上がった時には達成感がありますし、生み出した企画が自分にとっても納得感があり、お客さんにも「いいね」と言ってもらえる時はやはりやりがいがあります。
編集の仕事の面白みは、「コミュニケーション」ですね。デザイナーさんやイラストレーターさんとコミュニケーションしながら、人のいいところを引き出し、コラボレーションしていくことが面白いです。両方やっていることでバランスがいい感じです。
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<もっとも嬉しかった経験はどんなことですか?>
私が企画した英語教材で、おなじみの昔話で英語を学ぶ本があるのですが、これは自分でも、特に納得感のある企画でした。盛りだくさんのエッセンスを入れ、お客さんにも喜んでもらえ、とても嬉しかった記憶があります。年間6冊の絵本を丸ごと依頼されたのですが、各号でテーマの昔話と、各単元で扱う英語カリキュラムが決まっているだけで、あとは全部自分で好きに作らせてもらえました。その前年は同じシリーズを「ストーリーから自分で考えていいよ」って言われて、それもすごく面白かったですよね。私の漫画家気質みたいなものがうまく活かせる仕事でした。小さい頃から漫画や迷路を描くのが好きで、その原体験を思いっきりさせてもらえた気がしました。著者的な形で関わり、一番自分らしいものができた時に、それが喜んでもらえたことがとても嬉しかったですね。
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<逆に今まででもっとも大変だった経験や辛かった経験は?>
フリーになって、今まで作っていた「教材」ではなく、赤ちゃん向けの絵本のお仕事をいただくようになったのですが、最初失敗してしまったことがありました。
赤ちゃん向けの絵をずっと描かれているベテランのかたにお願いしたのですが、教材系の仕事しかしたことがなかった私は、そのチェック観点で、その方のラフデザインを見てしまったのです。お猿さんの絵に、口がなくて、目と鼻で表情を表現されていたのですが、教材では、子供が身の回りのものを認識して正確に覚えることが大切なので、動物や生き物のイラストでも、正しさに注力して表現します。それに慣れていた私は、当たり前のように修正をお願いしたところ、だんだんその方が無言になり、ついに激怒されてしまったのです。そのあまりの感情の高ぶりにびっくりして涙が出てしまったぐらいでした。その場は平謝りでしたが、その経験は自分にとって大きな学びになりましたよね。自分のいた世界で正解だと思っていたものは、一歩外に出ると正解ではなくなったり、物事は多面的なもので、場所が違えば価値観も変わるということを知った貴重な経験でした。
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<企画・編集の仕事の未来はどうなっていくと思いますか?>
この仕事というより、どちらかというと「フリーとして」ということなのかもしれませんが、企画も編集も、クライアントから仕事をいただいて成立している仕事です。環境変化によって、いつ今までいただけていた仕事がいただけなくなるかなんてわかりませんよね。出版不況なんて言われてもいますしね。だからそうなった時に新たなことに向けてブレイクスルーしていく力は必要だなと思っています。
私自身もこの仕事をずっと続けていくのなら、常に新たな能力を身につけて、今まで作ってきたものと違うものを作るステージや新たなクライアントを開拓することが必須でしょう。外部的な要因だけでなく、自分自身の興味関心も移り替わる可能性もあります。企画・編集はエンドユーザーへの愛がないとできない仕事ですから、そうなった時、その移り変わった興味に対応できるように、スキルや活躍の場を開拓していきたいとは思っています。
否応なしにいろいろ仕事が降ってきてストレッチされる会社員と違い、フリーは基本的に「任せられるできる仕事」でご依頼をいただくため、まったく使わないチカラも出てきます。そういう意味でも今回のアルバイト経験のように久しく使っていなかったチカラを使ったり、新たなことに挑戦したり、意識的にスキルを伸ばして行きたいですね。
あとは、これも企画・編集だけに限ったことではないのかもしれませんが、自分とは違う領域の人とコラボしていくのも、これからの企画・編集の一つの形かもしれませんね。たとえばキャリアカウンセラーと絵本というのもコラボできるかもしれない。『13歳のハローワーク』とかもありましたよね。キャリアのワークと絵本のコラボとかもできるかもしれません。
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<今の仕事と同じように向いていそうな仕事はありますか?>
教育関係の仕事は向いていると自分では思います。公文の先生やお絵かきの先生には興味があります。子供のころから先生ごっこが好きで、今の仕事も子どもに物事を面白くわかりやすく教えるための知育絵本を作っているみたいなところがありますから。以前共感性が高いと言われたこともあり、こういう風にしたらわかるだろうな、と相手の立場を考えて仕事をするのは得意だと思います。
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キャリアカウンセラー舛廣純子の シゴトのチカラ考察
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仕掛け絵本や迷路のアイデアが浮かんでから、出来上がるまでの展開を一つ一つ楽しそうに話して下さる内山さん。子どもの目線と心を持って(共感して)、ワクワクしながら、でも一方で論理的に組み立てながら構築していくモノづくりの様子が内山さんとお話しているとよく伝わってきます。
内山さんの「人に対する興味関心や共感力」は、私との会話の中でも感じられ、時折私に質問をして掘り下げたり、その答えに共感する姿は、カウンセラーのようでもありました。きっと編集者としてイラストレーターの方やデザイナーの方とコミュニケーションをする時には、この人に対しての興味・関心が傾聴力にもつながり、関わる人のいいところを引き出すことにつながっているのでしょう。
企画・編集者である内山さんの特徴であり、大きな武器の1つは間違いなくこの「共感できるぐらい人に興味を持てる力」なのだと思います。
そしてもう一つの武器は「論理的に物事を考え構築していくチカラ」で、これもストーリー展開を考えていくのにも、知育絵本で仕組みや展開を考えるのにも、編集をしていくのにも必要なチカラです。インタビューをしていても、内山さんはご自分のキャリアを振返りながら自ら「あ~、だからそうだったのか」「〇〇だったから、△△なのかもしれません」と物事の因果関係を探ったり、客観的に結びつきを捉えていく論理的思考がとても高い方だなと感じました。この論理的思考が「この面白さはどうやってできているのだろう」と面白いと思うものを因数分解してエッセンスやアイデアとして引き出し、さらに構築していく時にも、つじつまがしっかりと合う企画や構成を生み出しているのではないかと思いました。企画をする人によっては「わっ!ひらめいた!」と、ば~っとアーティストのようにアイデアを企画化していく人もいるのかもしれませんが、内山さんはまさに職人もしくは科学者。「ふむふむ」「これをやってみて、あれをやってみて、どうなるどうなる?」を考えていく方、そんな風に私には見えました。
今回のインタビューを通しては、「フリーランス」の企画・編集者ということで、フリーランスとして必要なチカラや視点も沢山いただきました。頼れる人は自分しかいないからこその「やりきるチカラ」は「やりきれなかったら次はないからやりきるしかない!」とよくフリーランス仲間でも話題に上るチカラです。
また、会社の中でステップを上っていったり、未経験のチャレンジを「やらせてみようか」と与えてもらえる会社員とは異なり、基本的には「任せられるできる仕事」のご依頼をいただくフリーランスは、任せてもらえる仕事だけをやっていたのでは、そこでスペシャリストになることはできたとしても、時代の変化や自分自身の変化に対応できなくなるというメッセージは私自身も深く共感し、肝に銘じなくてはいけないなと改めて思いました。自分自身を向上させ、ブレイクスルーしていくチカラ、新たなものを自ら探しチャレンジしていくチカラ、自律的にキャリアを形成していくチカラを私自身も磨いていこう、そう心から思えたインタビューでした。
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(次回もお楽しみに。毎月2回、第2第4月曜更新です)
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過去の舛廣純子さんの働きかたエッセイ
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舛廣さんってどんな人?
PEOPLE 04 舛廣純子(キャリアカウンセラー)
「就職は子育ての最終章。就活生の親に読んで欲しい本を出版」