【第264話】ワンシーン・コレクター – 老婆を背負い横断歩道を渡る話 / 深井次郎エッセイ
ドラマの中だけで、現実には遭遇しないシーン。そんなベタなワンシーンを求め歩く1人のエッセイスト、深井次郎。今回は、貴重なシーン「年老いた老婆を背負い、横断歩道を渡る」に挑戦する機会がやってきたお話です。無事におばあちゃん…
ドラマの中だけで、現実には遭遇しないシーン。そんなベタなワンシーンを求め歩く1人のエッセイスト、深井次郎。今回は、貴重なシーン「年老いた老婆を背負い、横断歩道を渡る」に挑戦する機会がやってきたお話です。無事におばあちゃん…
娘を認可保育園に入れることができず、割に合わない理不尽さを感じました。「満足できそうなやりがい」×「求めていた働き方」には探しても出会えず、まだまだ働きたい女性を取り巻く環境が遅れていることを痛感しました。ならば自分から…
最近は買い付け旅のノウハウ的なお話が続いたので、ここでちょっとひと息。袖すり合うも多生の縁、と言いますが、買い付け旅の魅力のひとつが「人との出会い」です。さまざまな場所でいろいろな人と出会ってきましたが、今回はベトナムを…
親切は一面「フリフリのついた暴力」のようなものだ。だからどうしても奉仕したい場合はばれないように、あるいは「親切への報復」を覚悟して、肝を据えるべきだ。最悪仕事も愛も家族も捨てるほどの大きな勇気で徹底してやらなくてはなら…
「パパがお仕事がんばってくれているから、ママたちはご飯が食べられるんだよ」と妻に言われている娘は、いつも仕事ばかりしているぼくに「公園に行きたい」とは言えなかったのだ。あぁ、ぼくは何も分かっていなかった。妻の気持ちも、娘…
無限に解答がある中で「建ったらもう壊すことができない」しかし「建てないと本当に正解かどうかわからない」という難しさがあります。誰も見たことのない荒野に、その一歩を踏み出せるか否かが、建築家であるか否かだと思っています。た…
風を見ることは誰にでもできる。けれど、風を見るにはそれなりの準備が必要です。多くは先輩のヨット乗りに教えてもらったりしながら、そうした準備を重ねていきます。そしてある日「ああ、これが風が見えるっていうことなのか」と腑落ち…
あなたが最後にスケッチしたのはいつでしょう。小学校のころまでは、誰もが図工の時間に絵を描いていました。自宅でラクガキをして遊んだ記憶もあるでしょう。いま女性を中心に、あるスケッチ活動が盛り上がっています。そのキャンバスは…
仕入れた商品を「いくらで」売るか、と決めることは商品の価値を左右する大切な瞬間です。一度決めた価格をかんたんに上げ下げしてはお客様に迷惑がかかり、正統な理由がないと信用をも失うことがあります。いろいろ計算する作業が多く …