【第064話】茶柱が立つ話 – 2ヶ月を終えて –

茶でも飲みながら

茶でも飲みながら


59回の素振りを終えて

2ヶ月目の報告

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2月が終わりました。年明けからの毎日更新も今回で59日目。2ヶ月が経過したので、ひと息入れて感想や近況を。ちなみに、先月はこんなこと言ってました。

毎日素振りをしていることで、一本を書く時間を短縮できてきています。けれど、相変わらず書く時間はギリギリで日付をまたいでしまうことも。ギリギリ癖は抜けません。質に関しては全然で自己嫌悪になる日もありますが、当面の目標は習慣化することなので、そこにフォーカスしたい。そして夜型生活も相変わらず。マラソンも続かず。体重も過去最大を更新中。毎日執筆が続く人が、毎日マラソンも続くかといったら、そうではないということがわかりました。諦めず、こちらも習慣にしていきたい。三日坊主だって諦めないで何度もくり返せば、いつか習慣になるんじゃないかな。まがりなりにもプロなのに、こんな水面でもがく足を本当は見せたくないんだけど、かっこつけるのは辞めました。もがきながらも新しい出版社をつくるという夢のプロセスを記録していこうと思っています。

オーディナリーとしては、「TOOLS」のコーナーの更新頻度を上げていきたい。自分のことにかまけていて、メンバーのフォローがおろそかになっていました。書きたい人、書ける人、たくさんいるので、もっと呼びかけをしていきたい。

こんなのやりたいなと思った企画は、「茶柱が立つ話」。心があたたまる奇跡のような本当の話なんだけど、お茶って温かいし、茶柱って奇跡だし。でも、めったに起こらないってほどでもなく、わりとたまに「おっ」と発見する程度の「お」でいい。そういうエピソードをみんなから集めたいなぁ。ポールオースターのナショナルストーリープロジェクトとか、こころのチキンスープとか、この手の企画は昔から定番としてあるんだけど。グッドニュースというか、実は日常には小さな奇跡が普通に起こっていて、ぼくらはそれを忘れちゃってるんだけど、思い出していきたいなと思うんです。思い通りにいかないこともあるけど、やっぱり生きてるっていいね。奇跡がこんなにあるんだったら、人生も捨てたもんじゃないね、もう少し生きてみたいねと思えるような。集めた中からベスト100の奇跡エピソードを厳選して、一冊にする。『茶柱の立てかた』これは10年くらい前からいつかやりたいと思ってた企画だけど、見渡せば書けるメンバーがまわりにいるし、そろそろ状況が整ってきたんじゃないかな。これはまだ編集部メンバーにも話していないので、単なる妄想で終わるかもしれない。けど、いつか絶対やる企画。

Peopleのコーナーも次の登場メンバーが決まりましたので、近々取材にいきたい。わりと久しぶりに会うし、とてもいきいき活躍しているので楽しみ。あと、待たせてしまっている原稿いくつか、すみません。

好きを活かして生きる人たちを増やすのがオーディナリーのミッションです。こんな動画を見つけました。「パイロットになるのが夢」という16歳の女子高生に「なれるよ」と答えるDragon Ash先生。20年間努力して35歳でようやくメジャーデビューしたバンドのエピソードを話してくれています。これなんて、心温まる「茶柱が立つ話」だなぁ。早熟の才能もあるけど、長く続けられることも才能のうちですよね。好きだからこそ、続けられる。

次は3ヶ月目で近況報告しますね。3日、3週間、3ヶ月。3ヶ月続けば、習慣になるし、体質も改善される言われてますので、そこを目指して淡々と素振りを続けようと思います。ではまた明日。

 

(約1332字)

Photo : garryknight


深井次郎

深井次郎

ORDINARY 発行人 / エッセイスト 1979年生。3年間の会社員生活を経て2005年独立。「自由の探求」がテーマのエッセイ本『ハッピーリセット』(大和書房)など著作は4冊、累計10万部。2009年自由大学創立に教授、ディレクターとして参画。法政大学dクラス創立者。文科省、観光庁の新規事業に携わる。2013年ORDINARY(オーディナリー)スタート。講義「自分の本をつくる方法」定期的に開講しています。