【レポート】地球の果てまで行ってみたい – 旅祭 2015 –

旅の面白さは、明日何が起こるのかわからないところ。想像を超えてしまうことに出会えることです。先がわからないのは不安だけど、それがワクワクでもあります。そう考えると「変革の時代」もけっこう楽しみじゃないかな?
EVENT REPORT
地球の果てまで行ってみたい
–  旅 祭  2015  World Journey Festival –
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よく晴れた秋の休日。オーディナリー編集部は、『旅祭2015』(たびまつり)に潜入してきました。

旅 祭 とは
旅を感じる最高にHAPPYな1日。解放感あふれる音楽LIVE、刺激的な旅のトーク、世界を感じられるパフォーマンス、フード、マーケット、そして旅好きな仲間との、新しい出逢いや、再会。 1年にたった1度だけ、旅好きが世界中から集まる「旅」のお祭り、それが “旅祭” です。 http://tabimatsuri.com/2015/

 

会場は、東京・お台場の潮風公園。到着すると、すでに旅人がたくさん集まっています。今年で10年目にもなるこの日本最大の旅フェスですが、わたしたちは初めての体験。オーディナリーでも連載『井戸とラクダ』(全10回)が好評だった恩田倫孝さんの縁で招待していただきました。

読者さんから「恩田さんは、帰国後どうしているの?」という質問をもらうことがあるので、お答えしておきましょう。恩田さんは1年間の世界一周を終え、今回のフェスの主催会社であるTABIPPOの一員として活躍しています。

 

TABIPPO とは
全員が世界一周を経験したメンバーが学生時代に作った団体が TABIPPO。 設立して4年、2014年4月に株式会社に。「旅で世界を、もっと素敵に」を理念として、 さまざまな活動を展開。たくさんの人に旅を広めたい、そう想い活動をしている。http://tabippo.net

 

わたしたちは、2013年に中心メンバーたちのシェアハウスである「恵比寿ハウス」にも取材に行ったこともあり、TABIPPO が法人化しイベント、メディア、本、グッズなど次々にやりたいことを実現して人生を楽しんでいる姿に元気をもらいます。

今回のフェスの主催はもうひとつ、高橋歩さんの A-WORKS ですが、彼の本の影響で夫婦で世界一周に出る人が増えました。旅カテゴリーに大きなインパクトをつくった人です。その次の世代が、TABIPPO 世代なのでしょう。ここが受け継がれていく感じがしました。

 

では、さっそく中に入り、フェスの雰囲気をレポートしたいと思います。

エントリーをくぐると聞こえてくるのは、GOOSE HOUSE のライブ。YOUTUBEチャンネルでカバー曲を歌い火がついたグループ。音楽を体全体で楽しんでいるバイブレーションがライブだとより伝わります。

お客さんもノリノリ。


真っ先に駆けつけたのは、トークライブのSKY STAGE。ここは恩田さんが担当しているエリアでもあります。四角大輔さん、ジョン・キムさん、小橋賢児さん、山川咲さんが旅について語ります。遠くからエールを贈ります。


熱心に聞き入ります。

トークが終わると、ちょっとひと休み。


リフレッシュヨガで体をほぐします。隣の人とペアを組んで、やります。みんなでこういう野外で、ヨガをするのは初めて。こういう体を動かしたり、来た人と交流がうまれるライブはいいなぁ。


カラオケを歌って踊ってる人がいたり、フリーダム。こんな広場で思いっきり声だしたら気持ちいいよね。

トランポリンを飛ぶ!

それぞれが思い思いの時間を過ごします。疲れたらのんびりしながら。


あなたのためにメッセージを書きます。その他、見て回れないほどのブースがあります。


高橋歩さんと小林崇さん。小林崇さんは日本のツリーハウスづくりの第一人者。小林さんも深井のクラスに登壇してもらったことがあり、深井がツリーハウス好きになったきっかけでもある人です。マイクを持っているが高橋歩さん。写真からでも、参加者みんなが前のめりに聞いてるのがわかるでしょう。この引力、世界を何周するとこうなれるんですかね。


ロバート・ハリスさんの登場だー。

四角さん:「ハリスさん、今年何歳になったか言ってもいいですか?」
ハリスさん:「67歳になりました!」
四角さん:「みんな、まわりにこんな大人いないでしょう?」

という場面。こうなりたいものです。本などにも書けない話、ここだけの話ばかりで面白かった!


はい、みなさま、トークを終えたばかりの四角大輔さんです。四角さんは深井次郎がつくった法政大学dクラスでゲスト教授として2年連続登壇していただいた縁です。10万部突破ベストセラー『自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと』はみんな必読。これは20代だけの話じゃないよ。

四角さん:「ちょっとさー、なんかやろうよー」
深井:「ふふふ、なにがいいですかね」


おつかれさまでした、ロバート・ハリスさんです。今年出た『アウトサイダーの幸福論』も好評です。

深井:「ハリスさんの本はほぼ全部読んでて、ぼくの中でのナンバーワンは、『人生の100のリスト』です」
ハリスさん:「あれね、いきなり100個出すのむずかしいよねー。くだらないことからあげていくといいよ」
深井:「人に見せるとか意識しちゃうと、カッコつけちゃって出てこないですね。こっそりと書くといいかも」

続いて、「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」シリーズの著作でおなじみの詩歩さんです。今日のトークライブでも何度も登場してくれ大活躍! 絶景といえば詩歩さん、トレードマークのニット帽がかわいいー。手に持っているのは、自身が監修した「かけがえのない旅のつくりかた」(ニュージーランド篇)。

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舞台袖で四角さんを見守るのは、スギヤマヒロカズさん。世界中からの贈りものすべて無料の I HAV. の仕掛人です。みんなつながっていて、チームになってプロジェクトをすすめています。

そして最後は、おつかれさま、恩田倫孝さん。 そして主催のTABIPPO関係者のみなさま、楽しい一日をつくってくださって、ありがとうございました!

 

最後に深井次郎よりひとこと

これからの時代、「働くことと生きることの境目」がなくなっていく流れは加速するでしょう。そして、同じように「旅するように生きる人」も増えるでしょう。

旅の面白さは、明日何が起こるのかわからないところ。想像を超えてしまうことに出会えることです。先がわからないのは不安だけど、それがワクワクでもあります。そう考えるとぼくらの生きる「変革の時代」「不安定な時代」も旅みたいなもの。旅人にとっては、けっこう楽しみじゃないかな?

旅ってきっと力んでするような特別なものじゃなくて、日常を旅するような視点で、いつも新鮮に過ごせたら、いつも驚いていられるんじゃないかなと思います。遠くにいくことにこだわりすぎず、今日みたいなフェスで過ごす一日だって、ぼくにとっては旅でした。

ロシアの作家ゴーリキーは、旅を「私の大学」と呼んでいました。彼は、知識偏重の既存の大学への入学をあきらめて、その代わりに旅に出ている。からだの全感覚で世界を学習しました。いま、「○○大学」というようなインディースの学びの場が増えています。6年前にぼくらがつくった自由大学も走りのひとつだと言われますが、そういう誰でも学べる自由な大学が増えているし、そこに足を運ぶ大人も増えています。大学が何歳になってもひらかれているように、旅からはいくつになっても学ぶことがあります。

旅人とは、いつまでも学び続ける人のことです。そんな「ひらいた人」たちが今日みたいにこれだけの数集まったら、なにか起こらないわけがない。「旅祭2015」はそういうホットなフェスでした、来年もたのしみ!

 


編集部

編集部

オーディナリー編集部の中の人。わたしたちオーディナリーは「書く人が自由に生きるための道具箱」がコンセプトのエッセイマガジンであり、小さな出版社。個の時代を自分らしくサヴァイブするための日々のヒント、ほんとうのストーリーをお届け。国内外の市井に暮らすクリエイター、専門家、表現者など30名以上の書き手がつづる、それぞれの実体験からつむぎだした発見のことばの数々は、どれもささやかだけど役に立つことばかりです。