【レポート】ゲスト出演「インドでのギャップイヤー」

「強力なカースト制度さえも外にいるサデゥーと呼ばれる聖者がいるんです」

「強烈なカースト制度からさえも自由なサデゥーと呼ばれる聖者たちがいて…」 深井次郎(右)

 ニュートラルに感じるために「何もしない」をしよう

REPORT イベント出演「フリユニクラブ」2014.4.19
ニュートラルに感じるために “何もしない” をしよう

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インド旅について、深井次郎がイベントでトークをしたのは今回が初めてでした。自由大学の毎月イベント「フリユニクラブ」のトークゲストとして出演。「ギャップイヤーとつくろう」というテーマで、深井が2013年9月にインドのバラナシに20日間滞在した体験をお話ししました。

はじめに参加者ひとりずつ発表していただきました。それぞれの「ギャップイヤー」について持っている印象や、自分の「大切だった空白の学びの期間」について。いきなりふられたお題にも関わらず、みなさんユニークなエピソードをときに赤裸々にシェアしてくださいました。自由大学には初めて足を運んだという方が半分以上でしたが、自由大学に惹き付けられる方は、オープンな方が多いといつも感じます。ひらいているというのは、新しい学びに対しても、人に対しても、受け入れる体勢ができているということです。(参考:ギャップイヤーとは?

手漕ぎボートからガンジス川の朝日を撮影する

手漕ぎボートからガンジス川の朝日を撮影する(インド•バラナシ)

「ぼくはいつもギャップイヤーみたいなものです」深井はギャップイヤーについて話し始めました。日本では、空白の期間が許されない雰囲気があります。履歴書で、無職の期間や何にも所属していない期間があると「問題のある人」と面接で警戒されたりします。これがすごく息苦しい。「何もしない」ことが許されない空気が充満しています。そこでみんな空白をつくらないように、とにかく目の前にある仕事をこなす毎日に組み込まれてしまいます。

急げ急げと引っ張られる毎日。その中でも、「あなたのやりたいことは何ですか?」「好きなことは何ですか?」という問いは、上司から投げかけられます。仕事が多忙でつかれているビジネスマンの方の本音は、「とにかくのんびりしたい。目覚ましをセットせず思いっきり寝たい。南の島なんかいいですね」。でも、寝たいからといって、その人の好きなことが「寝ること」なわけではありませんね。いま忙しくストレスが溜まっているので、その反動で真逆の生活に憧れているだけです。もし本当に南の島でのんびりしだしても、3ヶ月もすれば寝るだけの生活には飽きてきます。そして「何か」をやりだします。その「何か」がきっとその人のやりたいことなのではないでしょうか。

「社内起業学」教授、望月暢彦さんも後ろで聞いてました。望月さんも「自分の本」出身なんです。サッカーの監督みたい(笑)

後ろで見守る「社内起業学」教授、望月暢彦さん。実は望月さんも「自分の本」出身。スーツ姿だとサッカーかなにかの監督みたいね。当日の司会の小酒ちひろさん(自由大学クリエイティブチーム)も「自分の本」出身。

反動の存在を、深井は強調しました。「本当にやりたいことを感じるには、ニュートラルな状態にいったん身を置くといいです。そのためには意識的に“何もしない”をすることも必要なのではないでしょうか」

インドへは、「自分をぶっ壊すために行った」と言います。取材に修行に、動いてはいたようですが、自身にとって大切な「何もしない時間」となったようです。インドで考えたことは、いずれ本にまとめたいと語っていました。オーディナリー連載エッセイでもインド旅篇として綴っています。インドの洗礼として、病気で倒れた話など、教室からは笑いが耐えず聞こえていました。よく笑った。トーク終了後、質問がありました。「深井さんの講義、次はいつ開講ですか? 絶対参加したいです」と。また新しい出会いが生まれました。

※深井次郎 連載エッセイ インド旅篇

 

トークゲスト出演
「ギャップイヤーをつくろう – インド旅篇 -」
2014.4.19(15:00-16:30)@自由大学


編集部

編集部

オーディナリー編集部の中の人。わたしたちオーディナリーは「自由に生きるための道具箱」がコンセプトのエッセイマガジンであり、小さな出版社。個の時代を自分らしくサヴァイブするための日々のヒント、ほんとうのストーリーをお届け。国内外の市井に暮らすクリエイター、専門家、表現者など30名以上の書き手がつづる、それぞれの実体験からつむぎだした発見のことばの数々は、どれもささやかだけど役に立つことばかりです。