TOOLS 83 子育て上手な親が実行しているたった1つの習慣/畑さち子( コーチ / 研修講師 )

子どもにとって親は一番身近な人生の先輩であり、モデルです。その人がどんな表情で、どんな言葉を話し、どんな行動をしているか。当然、影響を受けます。子どもが「早く大人になりたいな」と思うか、「大人になっても何も良い事なさそうだ」と思うか。あなた次第。
TOOLS 83
子育て上手な親が実行しているたった1つの習慣
畑さち子( コーチ /  研修講師 )

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自由に生きるために
子どもの幸せのために、まず親自身が幸せになろう

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「泣いてもわろても(笑っても)おんなじ一日や」

これは約20年前に亡くなった祖母の口癖です。頻繁に何気なく言っていたので、たいして気に留めていませんでしたが、最近、この言葉の重みを感じます。

私はコーチという仕事柄、たくさんの子育て中のお父さんお母さんのお話を伺います。

「うちの子は〇〇で… 」
「子どもの事で心配なことが… 」
「どうしたらいいんでしょう… 」

今まで私が出会った、全てのお父さんお母さんが、お子さんの幸せを願っていました。本当に皆さん、お子さんを大切に思っていらっしゃるのだなあ、と思います。で、しばらくお話を聞いた後、

「それはそうと、あなた自身は今、お幸せですか?」

と聞くと、

「…… 。」

「私のことはいいので、とにかく、子どもについての話を聞いてください」と。

自分自身よりも、子どものことが最優先。本当にありがたい、親の愛ですね。とはいえ、私は

「まず、あなた自身が幸せでいてください」

といつも言っています。幸せっていうとちょっと大層な感じがしますが、

「(泣いてるより)笑って今日を過ごしましょう」

と言っています。

つまり、好きなスポーツや習い事をしたり、「そのうち機会があれば行きたいなあ~」と思っていた場所に、思い切って出かけてみたリ。気の置けない友達とおしゃべりしたり、美味しいものを食べたり。笑って、幸せでいてほしいなあ、と思います。お子さんのためにも!

 

親が幸せでいてほしい5つの理由 

理由は、大きく分けて5つあります。

1. 親が幸せで満ち足りていてニコニコしていれば、家庭の空気が明るい。

すると、子どもは居心地が良くリラックスした気持ちになれます。これは想像つきますよね。近くにいる人がニコニコと幸せそうにしているのと、イライラ不機嫌なのと、どちらが居心地良いですか? どちらが気分良いですか? 子どもだって同じですよね。

それに、子どもが親の顔色を見て、あるいは反抗してピリピリしているのと、ニコニコ、リラックスしているのと、どちらの子どもを見たいですか? ニコニコの子どもを見たら、また親のニコニコも増えそうですよね。ニコニコの相乗効果が起きると、すてきだなあ、と思います。

2. 親が幸せであれば、子どもはその様子を見て「大人になるって、いいものだな。人生っていいものなんだな。」と感じます。

子どもにとって親は一番身近な人生の先輩であり、モデルです。その人がどんな表情で、どんな言葉を話し、どんな行動をしているか。当然、影響を受けます。子どもが「早く大人になりたいな。」と思うか、「大人になっても何も良い事なさそうだ。」と思うか。あなた次第(笑)。

3. 子どもには、自分で自分の面倒をみる力があります。

親は子どもがかわいいし、何歳になっても親にとっては「子ども」なので、面倒をみようとします。とはいえ、ちょっと考えてみてください。

たとえば生まれたばかりの赤ちゃんは周りの大人に面倒をみてもらうことで初めて、生きていくことができます。親や周りの大人は、ご飯を自分で食べられない赤ちゃんの代わりに、おっぱいをあげます、自分でトイレに行けない赤ちゃんの代わりにおむつを替えてあげます。他にもありとあらゆる面倒を見ます。そうすることで、(繰り返しになりますが)赤ちゃんは生きていくことが出来るのです。

ですが、子どもはどんどん大きくなっていきますよね。自分でご飯も食べるし、トイレにも行けるようになります。どんどん出来ることがふえていきます。

なので、子どもの成長に合わせて、親も関わり方を変える必要があります。子どもが出来ることは子どもに任せてみましょう。子どもには、その年齢なりの自分の面倒を見る力が備わってきているので、親はそんなに心配しなくても大丈夫です。全身全霊で子どもの面倒をみるより、自分の幸せを先に考えるくらい、少し距離を置いた方が、子どもの自分で考え行動する力を伸ばすには良いかもしれないです。

4. 理屈抜きで、しかめっ面して悩んでいるより、ニコニコ幸せな方がいいですよね!

当たり前ですが、自分もその方が楽しいですよね。鏡を見てにっこりして見ましょう。「私って楽しそう、 私って幸せ! 」ってね。

5. 子どもが自立した後の自分の人生、長いのです。

ある程度の年齢になると、子どもは自立していきます。振り返りもせずに、あるいは、後ろ髪ひかれながらかもしれないけれど、いつか自立していきます。18歳?20歳?22歳?25歳?30歳?? その時あなたは何歳ですか? 平均寿命85歳として、そのあとの人生何年ありますか?けっこう長いんですよ。その後の人生、あなた自身が幸せを感じて生きていけるように、今を大切にしていきましょう。

誰にとっても一度きりの人生ですからね、楽しみましょう!
あなたは人生終わる時、何と言いたいですか?

泣いても笑っても同じ一日。
泣いても笑っても同じ一生です、よね。

 

PHOTO:Gustav Klim


畑さち子

畑さち子

(はた さちこ) コーチ・研修講師。1958年兵庫県出身。航空会社退社後、2児を育てながら、子育て本「子どもと出かける大阪遊び場ガイド」「同、兵庫遊び場ガイド」(メイツ出版)の執筆、編集。海外での日本語教師。などを経て、2000年にコーチングを学び始め、2003年よりコーチ専業。1対1コーチングの他、学校や企業で講演を行う。一見バラバラなキャリアですが、今まで生きてきて体験した全てのことが、今の自分の糧になっているな、と感じています。趣味は、ゴスペル、犬の散歩、ファイドゥ(格闘技系エクササイズ)