TOOLS 103 海外に友だちを作ってちょっと特別な旅をする方法 / 武原真彦(臆病な冒険家)

武原真彦海外旅行に行き始めた頃はとにかくビビりまくりで、初めての海外が27歳の時。いい年した男3人で、大手旅行会社の台湾3泊4日ツアーに参加するというものでした。ただ、そんな臆病な僕でも海外に何回か出ていると「有名観光地を巡るだけではつまらない。
海外に友だちを作ってちょっと特別な旅をする方法
武原真彦 ( 臆病な冒険家/会社員 ) .


自由に生きるために
ネットを活用して、気軽に海外の友だちをつくろう

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海外を旅していて「既存のパッケージツアーに参加するだけでは物足りない!」とか、「個人手配の旅行でも結局はホテルと観光地の往復ばかりでもっと現地の生活や文化を体験してみたかった…。」とか思ったことはないでしょうか?

僕自身も海外旅行に行き始めた頃はとにかくビビりまくりで、初めての海外旅行が27歳の時。いい年した男3人で、大手旅行会社の台湾3泊4日ツアーに参加するというものでした。

ただ、そんな臆病な僕でも海外に何回か出ていると、「有名観光地を巡るだけではつまらない。自分だけの特別な旅をしてみたい!」と思うようになりました。

そこで今回は、今年の夏休みに行ったベトナム旅行の体験を例にして、インターネットを駆使して事前に現地の人と知り合いになり、旅をちょっと特別なものにする方法をご紹介したいと思います。

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「Couchsurfing」で現地の人の家に泊まろう 

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「ベトナムに行こう」と決めたあと、まずやったことは「Couchsurfing」(カウチサーフィン)です。「Couchsurfing」では、現地で自分の部屋を旅人に宿泊先として提供してくれる人(ホスト)を探すことができます。同種のサービスでは「Airbnb」(エアビーアンドビー)の方が日本では有名でしょうか? 違いは「Airbnb」はホストに宿泊代を払わなければならないのに対し、「Couchsurfing」ではより異文化コミュニケーションに重点を置いており、プロフィール作成時に「ホストとシェアできるもの」を登録して、基本無料で利用できます。

さて、「Couchsurfing」でホストを見つけるには2つの方法があります。

1.  こちらからリクエストをバンバン送る方法

メッセージを無視されたり、「その期間はちょうど旅行に行ってるから無理。」と断られたりするかもしれませんが、それでも心折れずに頑張りましょう!

2.  自分の旅行スケジュールを「Couchsurfing」上に公開する方法

そのスケジュールを見た現地の人が「うちに泊まりにおいでよ。」とメッセージをくれることがあります。実は過去3回「Couchsurfing」でホストを見つけましたが、いずれも2つめの方法でした。特に今回のベトナムでは、ホストからのオファーが来すぎて、逆に断るのが大変なくらいでした。なので、旅の行き先を決めたなら、まずは「Couchsurfing」にその予定をUPすることを僕はおすすめします。

ちなみに今回のベトナム旅行でお世話になったのは、自宅で英会話教室をやっているナイスガイなV君。特に印象的だったのは、ある晩彼と彼の生徒さん達と一緒に屋台へ卵を食べに行った時のこと。実はその卵というのがベトナム語でホヴィロン(hột vịt lộn)と呼ばれる孵化直前のアヒルの卵を加熱したゆで卵で、最初ただのゆで卵だと思っていた僕は一口食べてビックリ仰天したのでした。こんな体験ができるのも「Couchsurfing」の醍醐味だと思います。

 

ホストのV君と彼の生徒さん達。とても印象に残った夕食でした。

ホストのV君と彼の生徒さん達。とても印象に残った夕食でした。

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「italki」で言葉を覚えながら、現地の人と繋がろう

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宿が決まったら、今度は現地の言葉をあらかじめ勉強しておきたいもの。そこで、僕の場合は「italki」(アイトーキ)というサイトを使います。「italki」では language exchange のパートナーを見つけることができます。language exchange とは、ある言語のネイティヴスピーカーにその言語を教えてもらう代わりに、こちらは相手に日本語を教えるという関係のことを言います。自分の母語と勉強中の言語を登録し、「Couchsurfing」と同じ要領でこちらからパートナーを探したり、相手からのオファーを待つことができます。「italki」も基本無料で利用することが可能です。

「italki」で知り合ったのは、日本への留学を目指して日本語勉強中のT君。旅行前に何回かSkypeやLINEでしゃべっていたのですが、「ベトナムに来るのなら是非会いたい」と言ってくれたので会う約束をしました。待ち合わせ直前になんとなく「バインミー、食べに行きたいね。」ってメッセージを送ったら買ってきてくれたり、「日本語の勉強でお世話になったお礼に」と大量のベトナムコーヒーをプレゼントしてくれたりと、とても親切にしてくれました。また、僕の日本語のイントネーションから関西出身だと言い当ててきて、とても驚きました! 無事日本への留学も決まったそうで、微力ながら彼の夢の実現に協力できたことを嬉しく思っています。

 

「italki」でしりあったT君。日本語の勉強頑張ってね!

「italki」でしりあったT君。日本語の勉強頑張ってね!

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いかがだったでしょうか?

もしかしたら「自分はそんなにコミュニケーション能力ないから…」と高いハードルに感じてしまう方もいるかもしれません。でも僕も普段は臆病者なのです。例えば、英会話の練習のために国際交流パーティーに行っても、初対面の外国人になかなか話しかけられず、結局最初に頼んだジンジャーエールをパーティー終了までの3時間かけてちびちび飲んで終わってしまうくらいです。

そんな人見知りな僕でも今回ひとりでベトナムから無事に帰って来られたのは、「couchsurfing」も「italki」も日本にいる時から現地の相手とネットを使ってじっくりやりとりができ、心の準備がきちんとできたからだと思います。当然、中には良からぬことを考えている悪い人がいる可能性は否定できないので、この準備期間は意外と重要です。まずは「italki」で友達を作るところからでも全然いいと思うので、チャレンジしてみては。

 

   

現地に友人をつくって特別な旅にする方法
1. ネットを使って、事前に現地に知り合いを作れば、旅行がより楽しくなります
2. 日本語を教えたりと、海外の方達に日本をよりよく知ってもらう機会にもなります
3. 日本にいる時から相手とメールやSkype等でやり取りでき、しっかり準備できるので安心です
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PHOTO:Hamza Butt


武原真彦

武原真彦

(たけはらまさひこ)臆病な冒険家 / 会社員。1984年大阪府池田市生まれ。チキンラーメン発祥の地に生まれたのにチキンラーメンが苦手。数学も苦手なのに、環境問題の解決に貢献したいと理系を志し、案の定浪人するも、翌年無事に大阪大学工学部に入学。博士前期課程修了までの6年間お世話になる。その後、大学推薦で大手企業への就職を狙うが、リーマンショックの影響を受け、あえなく失敗。地元のガスセンサーメーカーになんとか就職するも、鬱屈とした日々を過ごす。しかし、さすがにこのままでは行けないと一念発起、2015年に転職を果たし、神奈川県に引っ越す。現在は自動車の排気ガスセンサー用の材料開発に携わる。好奇心の赴くままに様々な知識を吸収するのが好き。現在ハマっているのは、海外旅行とオンライン英会話。