TOOLS 55 冒険心に火をつける方法/田中 稔彦( 海図を背負った旅人 )
そんな日々を繰り返すうちに、ドラマを消費するよりもドラマを作ることが楽しくなったのです。今年の夏に帆船「みらいへ」を借りてイベントをやりました。伝えたいことは体験する楽しさ。ひとりひとりが、自分自身が主人公の物語を生きる…
そんな日々を繰り返すうちに、ドラマを消費するよりもドラマを作ることが楽しくなったのです。今年の夏に帆船「みらいへ」を借りてイベントをやりました。伝えたいことは体験する楽しさ。ひとりひとりが、自分自身が主人公の物語を生きる…
帆船に乗り始めたのは、仕事が忙しくなりすぎてしまったから。好きだった仕事をキライになってしまいそうだったからです。帆船という「非日常」の世界が自分の中で生まれたことで、「日常」をもより楽しく、楽に生きることができるように…
海に出ることは自分の立っている場所を確認する、ぼくにとってはそんな意味もあったのです。日常の時間の中でも「知っている」と思い込んでいることを、本当はどのくらいの深さで知っているのか、そんなことも考えるようになりました。世…
食事はおいしい方がいいし、シャワーだって毎日浴びられた方がいいに決まっています。でも自分たちが航海を通じて乗船してきた人たちに何を伝えたいのか、何を感じて欲しいのか、そこを外してしまって上辺だけの快適さを追求するのは本末…
波を被り、風に煽られ、大変な状況で船を動かしている時に、キチンとした温かい食事がとれるというのは、気持ちをリセットさせて落ち着かせるのにとても効果がある。船に長く乗っているうちにぼくはそう感じるようになったのです。しかし…
海以外にも、見えないコミュニティーはたくさんあるのではないかとぼくは思います。その誰かが取り仕切るわけではなく、キチンとした組織があるわけでもない。愛情や情熱を持った人たちが造り上げて、維持し続ける、そんなゆるやかなコミ…
夜の暗さを体で感じる機会は、街で暮らしている人にはそう多くない。街灯のない田舎で暮らしていたとしても、闇の中にあえて身を置いて時間を過ごすということはあまりないのではないでしょうか。自然のサイクルの中から見えてくるものが…
陸から国境を越える時には、不思議といつも緊張してしまいます。それと比べて、海から他の国に入ることはいつも、どこか明るくて開放感を感じます。それは道路の検問所がなにかを防ぎせき止めるための場所なのと比べて、港は様々なものが…
海に出るつもりなんてなかったけれど、内なる衝動に身をゆだねた TOOLS 11 帆船のはじめ方 田中稔彦(海図を背負った旅人) ーーーー 自由に生きるために 内なる衝動と向き合おう ーー ーーー 先日、世界一周に旅立つ友…