TOOLS 21 グリーンスムージーのつくりかた / 石川 妙子 ( トラベラー / 編集者 )

何を隠そう、私の家は八百屋。常に溢れんばかりの野菜がたくさんあるのです。こんな贅沢な環境で、野菜を捨てずに効率よく摂取できる方法を考えていた所、辿り着いたのがスムージーだったのです。まずは、自分のライフスタイルを見つめ直し
TOOLS 21
グリーンスムージーのつくりかた
石川 妙子 (フリーライター)

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自由に生きるために
ライフスタイルに合わせて野菜を取り入れよう

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暮らしの一部に野菜を添える

野菜・・・取らなきゃいけないのは分かっているけど、値段も高いし、意識的に考えてしまうとかえって億劫になりがちなもの。結局いつも決まったサラダ・・・なんてことも多いのではないでしょうか。

そんな時は、暮らしの一部に、無理なく野菜を取り入れるのがポイント。なんて偉そうなこと言ってますが、何を隠そう、私の家は八百屋。常に溢れんばかりの野菜がたくさんあるのです。こんな贅沢な環境で、野菜を捨てずに効率よく摂取できる方法を考えていた所、辿り着いたのがスムージーだったのです。まずは、自分のライフスタイルを見つめ直し、それぞれのライフスタイルに合わせた野菜の取り入れ方をしてみましょう。

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おすすめはグリーンスムージー

スムージーのなかでも特におすすめは、葉野菜を摂取できる「グリーンスムージー」。最近では、美容や健康に関心ある女性の間で何かと話題になっているスムージーですが、グリーンスムージーとは「葉野菜」+「フルーツ」+「水」をミキサーで混ぜ合わせたもののことを言います。ちなみに、豆乳や牛乳、にんじんなどの根菜類が入っているものはグリーンスムージーではありません。グリーンスムージーの魅力は何より、短時間でできること。持ち運んで好きな時間に取り入れられること。葉野菜は意識しないと中々摂取することが難しいものですが、それを簡単に効率よく摂取できるのはありがたいものです。

一方で、グリーンスムージーと聞くと、

時間がかかりそう・・・
美味しくなさそう・・・
組み合わせを考えるのが面倒・・・

そんな印象を持たれている方も多いはず。

しかし、実際に作ってみると、とっても簡単で、意外と飲みやすいから驚き。続けて飲むことによって、便秘解消やむくみの減少、血圧の低下やダイエット、疲れにくい体の改善や、肌の調子が良くなったりと、効果は人それぞれ。私自身の実感としては、低血圧で朝起きれなかった体質が改善されたのと、肌の調子が良くなったのが目立った効果でした。(もちろん効果には個人差があって、これらの効果が翌日に出る人も入れば、2週間程かかる人もいたりとそれぞれです)どうやらこれらの効果は葉野菜のおかげのようです。

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主役は葉野菜

メインにもされず、地味な存在で忘れられがちな葉野菜。一方、野生の動物は、本能的に「葉」を好んで食べ、地面の下に生えている根を食べることはほとんどありません。それは、この「葉」に栄養があることを知っているからです。

1.アミノ酸(タンパク質のもと)が豊富
2.食物繊維が多く入っている
3.クロロフィル(葉緑素)を取ることができる

と、こんなにもたくさんの栄養素が詰まっている葉野菜ですが、人間の食生活には最も足りていない野菜でもあります。このグリーンスムージーは、もともと葉野菜を取るためにできたもの。普段脚光を浴びない葉野菜を主役にしてみよう! というものなのです。

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グリーンスムージーの黄金比率

じゃあやってみよう!と意気込んだものの、初心者は、どんな組み合わせが良いのか分からず挫折、なんてことも。そんな人は、とっておきの黄金比率を参考に考えてみましょう。(1リットルの分量)

1.バナナ1本 or りんご1個 ☆甘み
2.オレンジ2個 ☆酸味
(3.お好みのフルーツ1個〜)
4.葉野菜 1/4〜1パック
5.水 1カップ

 

これなら、どんな葉野菜を入れても安心。大切なのは、甘みと酸味のバランス。例えば、甘みの部分には、バナナやりんごの他に、桃やぶどう、すいかなど。酸味の部分には、オレンジの他に、甘夏やレモン、グレープフルーツやライム、ゆずやみかんなどをお好みで調整するだけ。

季節に合わせた葉野菜やフルーツを合わせるのもおすすめです。たとえば夏だったら、レタスやハーブ類、セロリやこまつななどの葉野菜に、スイカやマンゴー、パイナップルなどのフルーツを組み合わせた、さっぱりとしたものも夏は飲みやすいです。また、フルーツを凍らせておくと、シャーベット状になるので、夏は冷たくて美味しいです。季節ごとに、夏はさらっと飲みやすいものを、冬はどろっとしたものをなど、切り替えても良いでしょう。この食感の違いは、もともとのフルーツの水分量にもよるので、食感を意識して、水分量を調整するのもおすすめです。

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ライフスタイルに合わせた野菜との暮らし方

自宅で簡単に作ることのできるグリーンスムージー。野菜を無理なく暮らしの一部にするためには、それぞれのライフスタイルを考えることから始まります。朝ご飯がわりに飲むも良し、会社に持っていって小腹がすいた時に飲むも良し、おやつ代わりとして飲むもよし、帰宅して夕飯を作りながら飲むもよし、深夜の仕事のお供にするもよし、一番自分が取り入れやすいスタイルで取り入れることが一番大事です。あまり難しく考えずに、まずは、ここから始めてみてはいかがでしょうか。

生きていくのに欠かせない「食」。この「食」を豊かにすることで、心も豊かになり、人生を豊かにすることができるのではないでしょうか。食を考えることは、暮らしを考えることでもあります。それでは、今日から野菜のある暮らしをはじめてみましょう。

 

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グリーンスムージーの作り方    すいかのスムージー

今回は、夏を意識したスイカを使ったスムージーを紹介します。

【材料】
すいか 1/6個
すもも 1〜2個
大葉 5〜10枚( or ちんげん菜 1/2パック)
水なし ☆スイカは水分量が多いため、今回は水を加えなくてよい。

 

【作り方】

1.すいか、すももを2〜3センチ角にカットする。大葉は、茎の部分を切り、半分に切る。

すいかは皮をカットし種ごと入れてOK。すももは種を取って皮のままでOK。
例外もあるが、基本的に、皮ごと種ごと入れてしまってよい。

*ポイント① 朝あまり時間のない人は、前日の夜にカットして冷やしておくのがおすすめ。
*ポイント② 柑橘類(レモンやグレープフルーツなど酸っぱいもの)は皮から苦みが出るため、皮を剥くとよい。また、種も固いため、なるべく種も除くとよい。

2.すいかを入れる。

*ポイント③ 柔らかいもの、水分量の多いものを先に入れるとモーターに負担をかけずに混ざりやすいのでよい。
*ポイント④ フルーツが固い場合、フルーツの量が多い場合は、葉野菜を入れる前に水と回して調整するのがよい。

3.すもも、大葉の順に入れる。

*ポイント⑤ 初心者はあまり、葉野菜を入れすぎず、苦手な人は半分から始めてもよい。足りないようなら、最後に追加したり、徐々に葉野菜を増やしていくのもよい。

4.混ぜ合わせる。

速度が調整できる場合は、まずは低速から、高速へ。
全体的に色が均一になり、なめらかになるまで混ぜる。
まずは一口飲んでみて、水分量や材料は後から追加してもよい。

5.お気に入りのグラスに注いで出来上がり。

 

すいかのスムージーできました! いただきます

Photo: Joanna Slodownik(上2枚), 石川妙子(その他)


石川妙子

石川妙子

いしかわたえこ / トラベラー・編集者 1987年横浜生まれ。大学卒業後、メガバンクに4年半勤める。結婚を機に退職し、自由大学クリエイティブチームの仲間入りをする。2015年1月、新婚旅行で世界一周の旅に出る。2016年5月末帰国。現在、インバウンドメディアの編集部に所属。趣味はカメラと旅。ポロリと呼ばれている。 Facebook: https://www.facebook.com/keiki.porori/ Instagram: @porotaan