外を出るともう真っ暗。「こんな遅い時間に宿見つかるかな…」さすがに少し心配になってきた。そんな私の心情を察したのだろうか。レンが「私たち、ツインルームを取ってるんだけど、その部屋に一緒に泊まる?そーっと入ってきたらフロントも気がつかないと思うし、そうしたら?」と言ってくれた。その温かい言葉が心に染みる。
連載「旅って面白いの?」とは 【毎週水曜更新】 世界一周中の小林圭子さんの旅を通じて生き方を考える、現在進行形の体験エッセイ。大企業「楽天」を辞め、憧れの世界一周に飛び出した。しかし、待っていたのは「あれ? 意外に楽しくない…」期待はずれな現実。アラサー新米バックパッカーの2年間ひとり世界一周。がんばれ、小林けいちゃん! はたして彼女は世界の人々との出会いを通して、旅や人生の楽しみ方に気づいていくことができるのか。 |
第25話 異国で受けた『おもてなし』と中国人に対するイメージの変化 〈中国〉
TEXT & PHOTO 小林圭子
世界遺産大国の中国
選んだ先は人気 No.1観光地『九寨溝』
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中国にはたくさんの世界遺産が登録されている。その数、47にもおよび、世界遺産名簿ランキングでは世界2位となっているほど。広大な国土に、長い歴史。そりゃもう調べれば調べるほどに、出てくる、出てくる、うじゃうじゃと。山水画に描かれていそうな奇山もあれば、石窟もある。国立公園もあれば、運河もある。万里の長城もあれば、シルクロードもある。「中国には行くつもりない」なんて言ってたわりには、こうなってくると、もうどこもかしこも行きたいところだらけなわけで…(笑)。
そんな優柔不断な私は、どこに行こうか、なかなか決められなかった。そして迷いに迷った挙句、選んだ場所は『九寨溝(きゅうさいこう)』。10年ほど前に日本の航空会社のCMに使われていたことでも有名な場所で、青く透明な大小100あまりの湖沼が点在し、一帯に9つのチベット族の集落があることから九寨溝と呼ばれている。
今回ここを選んだのは、ウェブ上にあった「世界遺産おすすめランキング」というものを見て、中国の世界遺産の中で、一番ランクが高かったから! そして、中国人が最も訪れたい観光地ナンバー1だから! という単純な理由からだった(笑)。
そうと決まれば、早速、行き方や現地ツアーの有無を調べてみる。ちなみに、日本発着だと1週間くらいのツアーで20万円前後。「まぁ、それくらいはするだろうなぁ…」なんて思いつつ、今度は中国国内の現地ツアーを見てみると、それもまた20万円前後…。
「あれ…、いくら10月がベストシーズンとはいえ、おかしいなぁ…。高すぎる… 」
おそらく日本語で検索をかけているから、日本語のサイトしか引っ掛からず、欲しい情報にうまく行き着かなかったのだろう。だけど、それ以上ウェブ上でどうやって調べれば良いのかもわからなかったので、「これはもう現地に行ってからツアー会社に聞くしかない! 」と思い、九寨溝がある四川省の省都、成都に飛んだのだった。
中国語が話せる外国人じゃないとダメ!?
その条件、厳しすぎでしょ…
こうなりゃ自力で行ってやる!
成都で泊まっていたゲストハウスは、ありがたいことにツアーデスクの機能も兼ね備えていた。チベット行きのツアーを申し込む人もいれば、成都はパンダでも有名な街なので、パンダツアーに申し込む人もいて、常にデスクの周りは情報を求める人たちで賑わっていた。私もそこに置いてあった九寨溝のパンフレットを手に、2日後のツアーにすぐに申し込めるかを聞いてみることに。焦る私を横目に迅速に確認してくれるスタッフさん。日本人の対応にも慣れていて、丁寧な仕事ぶりに好感がもてた。
「ツアーに空きはあるようですが、中国語が話せる外国人じゃないとダメみたいです… 」
と申し訳なさそうに言う。なんと…。これまで海外で申し込んだ現地ツアーは全て英語ツアーだったけれど、中国には英語ツアーなんてものは無いらしい。中国語が話せる外国人なんて、ほとんどいないよ…。
「そこをなんとか! 」
しばらく粘ってみたものの、結果は同じだった。こうなると、もうツアーで行くのは諦めて、自力でなんとか行くしかない。成都から九寨溝までバスで10時間ほど。結局、ツアーデスクで行きのバスチケットだけを手配してもらい、2日後、いよいよ出発の朝を迎えた。
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早朝のバスの中で見た心温まる光景
中国人にも優しい人はいるんだね!
朝7時という時間にもかかわらず、バスは満席。70人以上乗客がいる中で、外国人は一組の欧米人カップルと私だけで、あとは全員中国人だった。
私はできるだけ食べず飲まずにして、トイレに行かなくても良いように、また酔わないように、はじめから寝て過ごすことに決めていた。乗って自分の指定席に座ったら、とっとと眠る体制に入る。しばらくして、私の席の隣りには年配のおじさんが。どうやら夫婦で席が離れてしまったらしく、2人で何やら悲しそうにぶつぶつ言っている。
「長い旅路だもんね…。ちょっとかわいそうだな…」なんて思っていたのも束の間、奥さんと隣りの席になった若い女性が「良かったら席を変わりましょうか」と言ってあげたらしく、私の隣りのおじさんは後ろの方の席に移動し、代わりにその若い女性が私の隣りにやってきた。特に私と言葉を交わすことは無かったけれど、「へぇ、中国人でもなかなか気の利いたことができる人もいるんだな」なんて、失礼ながら思ったり。まさかこの女性が私のこの後の3日間を大きく左右することになるとは、このときはまだ知る由もなかった。
1時間ごとのトイレ休憩
中国語のアナウンスはちんぷんかんぷん
それを助けてくれる救世主現る!
バスは快調に道を飛ばしていく。私は寝たり起きたりの浅い睡眠を繰り返していた。と言うのも、1時間おきにトイレ休憩を挟むものだから、周りの人たちのガヤガヤした音に自然と目を覚ましてしまう。だけど、中国語のアナウンスしかしてくれないし、トイレ休憩が何分間あるのかもわからないので、私はバスから降りることはせず、車内でずっと、ただボケーッと待っていた。
お昼の12時近くになると、少しおなかが空いてきた。「次の休憩はお昼休憩かなー」と思いつつも、完全アウェイな状況の中、誰にも聞けず…。バスが止まって、乗客が降りていくタイミングで、隣りの彼女に聞いてみた。と言ってもどうせ英語も通じないだろうから、食べるジェスチャーをして見せて、「ココでごはん? 」と頑張って伝えようとした。すると、彼女、中国語ですごい勢いでしゃべってくる。おぉ…、やっぱりか(笑)。
「すみません、中国語理解できないです… 」
と英語で言ってみたところ、驚いた表情を見せた後、そこで初めて私が中国人ではないと悟ったらしく、彼女も英語で返してくれた。「お、この人、ちょっと英語できるんだ! ラッキー! 」と思った私はそれだけで若干テンションが上がる(笑)。
「ココで30分のお昼休憩です。トイレは1元(約20円)必要だけど、1元持ってますか? 」
と、わざわざトイレのことまで教えてくれた。
「なんて、良い人なんだ! 大丈夫、トイレは絶対行かないから! 」と心の中で返事しつつ(中国のトイレは世界の中でも汚いことで有名なので… )、「オッケー、オッケー!」とだけ笑顔で答えた。
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会計士繋がりで意気投合
まさかこんなところで会計話に花が咲くとは…!
バスを降りてみると、トイレは長蛇の列。食堂ではみんなバイキングのような感じで、各自食べたいものをお皿に取っている様子が目に入った。
「これはどうやってお金を払う仕組みなんだろう。一人いくら、なのか、品数によっていくら、なのか… 」と思いつつも、よくわからないし、あまりゆっくりと落ち着いて食べることもできなさそうだったので、持ってたバナナを1本だけ食べて、すぐにバスに戻った。
しばらくして隣りの彼女も席に戻ってきた。またまた寝ようとしている私を見て、
「あなたはいつも時間より早く戻ってきてえらいですね。いつも寝ているけど…(笑)」
と声をかけてきた。彼女の話し方は、元気で溌剌(はつらつ)とはしているものの、私のペースに合わせてゆっくり話してくれるし、声の大きさも普通だし、そこだけ見ると周りでやかましく話している中国人とは少し違い、なんだか初対面とは思えないくらい親しみを感じた。
バスが出発してからもしばらく彼女と会話を続けた。彼女の名前はレン。広州出身で一週間の休みを利用して、同僚と旅行中らしい。
「仕事は何をしているの?」と聞いてみたところ、なんと
「I’m an auditor.(監査人です)」
「me too!!(私も! )」
と思わず答えてしまったんだけど、よくよく考えてみたら、私は会計士だけど監査はやったことなかったので、監査人ではなかった…(苦笑)。私の言葉を聞いて、彼女のテンションも上がっているし、ま、いっか、と思い、そのまま会話を続ける。どうやら中国では、大学を卒業後、まずは監査法人なり会計事務所に就職してから、業務の中で知識を身につけ、数年後に会計士の資格を取得するらしい(日本は逆で資格を取得してから就職する)。
私が「アメリカの会計士の資格持ってるよ」と言うと、それだけで彼女から羨望のまなざしを向けられた。それにしても、「仕事、大変だよねー」「会計自体はおもしろいけど、通常のルーティンワークはつまらないよねー」なんて、まさか中国で中国人と会計話で盛り上がるとは…(笑)。
宿はあらかじめ予約する派です
なのに今回に限ってすっかり予約を忘れていたよ…
ところで、私は普段、移動する前に宿をあらかじめ予約しておくことがほとんど。バックパッカーの中には、現地に着いてから重いバックパックを背負ったまま、ウロウロと安宿を求めて歩き回る人もいるけれど、私は「もし宿が見つからなかったら… 」というリスクを考えるとなかなかそこまではできない(重い荷物背負って歩き回るのもイヤだし… 苦笑)。
にも関わらず、なぜかこのときは泊まる宿を予約していなかった。ツアーデスクで行きのバスチケットを予約したことに満足して、帰りのチケットのことも宿のことも、すっかり頭から抜け落ちていた。
九寨溝が近づくにつれて、乗客の数が徐々に減っていく。それぞれ、自分の宿の近くで降ろしてもらっているらしい。「お…、全員同じ場所で降りるわけじゃないのか…。まずい、私、どこで降りたら良いんだろう…」と急に不安に感じ、レンに聞いてみる。
「宿の予約取ってる? 」
「うん、九寨溝の近くのゲストハウス取ってるよ。」
「だよね…。私、まだ取ってないんだよね。降りたら探そうと思うんだけど、レンたちのゲストハウス、一緒に見に行っても良いかな? 」
「え! まだ取ってないの? 大丈夫? うん、もちろん一緒に行こう」
こういうときに一緒に行動してくれる人がいるのは本当に心強いな、としみじみ思いながら、結局、終点のバスターミナルまで行って、私たちもバスを降りた。
帰りのバスチケットを無事ゲット!
現地の言葉を話す人がいるのはなんともありがたい
バスを降りたのが夕方5時頃。あたりはだんだん薄暗くなってきていた。しかも寒い。さすがに山の中だけあって、成都の街よりも幾分も体感温度が低く感じられた。一刻も早く宿探しをしたかったんだけど、レンとその同僚ヤーウェンは、あさってまた別の場所に行くためのバスチケットを先に取りにいくという。せっかくなので、私も2人について行くついでに、あさって成都に帰るチケットを取ってしまうことした。
夕方の時間だったからか、チケットセンターはものすごく混んでいた。どうやら明日発のチケットは全て完売しているらしい。あさって発の分も、時間と場所によっては売り切れているものもある。どうやら成都行きのチケットはまだ少しだけ残っていそうだ。私はホッとしつつ、列に並んで自分の順番を待った。言葉が通じなくても地名くらいは中国語で言えるし、あとはなんとか筆談を使えば切符を買うくらいできるんだけど、私の分も全部、レンが代わりに買ってくれた。彼女は本当に気が利くし優しい。もしくは、ただ私のことが余程頼りなく見えたからかもしれないけれど(笑)。
まさか部屋変更まで…!?
レンたちの優しさにありがたいやら申し訳ないやら…
バスチケットを取るのに結構時間がかかってしまい、外を出るともう真っ暗だった。「レンたちのゲストハウスがいっぱいで泊まれなかったらどうしよう…。こんな遅い時間に宿見つかるかな…」とさすがに少し心配になってきた。そんな私の心情を察したのだろうか。レンが
「私たち、ツインルームを取ってるんだけど、その部屋に一緒に泊まる? そーっと入ってきたらフロントも気がつかないと思うし、そうしたら? 」
と言ってくれた。「いやいやいやいや、どんだけ良い人やねーん!」と心の中で突っ込みつつ、その温かい言葉が心に染みる。ゲストハウスの前まで来て、
「ちょっとここで隠れて待っててね。私たち、先にチェックインしてくるから」
と2人はゲストハウスの中に入って行った。私は寒い夜空の下、2人を待ちつつ、「なんだかまた不思議な展開になってきたなぁ… 」とその状況をまだ半分くらいしか飲み込めないでいた。
ところが、5分経ち、10分経っても、2人は戻ってこない。「どうしたんだろう…。チェックインに手間取ってるのかな…」なんて思っていると、2人が戻ってきた。
「ツインルームにエキストラベッドを入れて、3人泊まれる部屋に変更してもらったから行きましょ」
え…、わざわざ部屋を変更してもらったの…? 私のために…? フロントは入り口すぐのところにあり、ゲストハウス自体も小さかったため、さすがに宿泊客以外の人間が入ってきたらバレてしまう、と思ったのかもしれない。
私は急に2人に対して申し訳なさがこみ上げてきた。海外にいると、いつも現地の人が何かと助けてくれたりするけれど、もしこれが逆の立場だったら、自分はここまでしてあげられるかな、ってそのたびに思ってしまう。道を聞かれたら優しく教えてあげる、とか、困っている外国人を見かけたら声をかけてあげる、くらいならできるかもしれない。
だけど、今日いきなり会って、まだお互いのこともよく知らないのに、自分たちと同じ部屋に泊めてあげる、なんて私だったら正直そこまでできないかもしれない。ちなみに、レンはエキストラベッドを自分が使い、私には普通のベッドを使わせてくれた…(涙)。
『おもてなし』は世界共通!?
断りきれなかったパンダの帽子…(笑)
2人の私への『おもてなし』はこれだけにとどまらなかった。レンは2泊目は自分たちは九寨溝の中にある文化村(チベット族の集落)の宿に泊まるから、と、私の分の宿を別に探して、インターネットで予約してくれた(私はその次の日には成都に戻る予定だったので、一緒に文化村には泊まれなかった)。
夕食に、私が「火鍋が食べたい」と言うと、お店を探して連れて行ってくれて、しかもごちそうしてくれた。翌日の朝食も、九寨溝に行く途中でいろいろ見繕ってくれて、私の分も買ってくれた。さらに、「ケイコに何かプレゼントしたい」と、お揃いのパンダの帽子まで買ってくれた…(予想外のパンダパンダした帽子…。「いらないよ」って言ったけど、楽しそうに帽子の色を選んでいる2人を見ていると、断りきれなかった…苦笑)。
なんなんだ、この2人は…! 『おもてなし』って日本特有の文化じゃなかったのか! 誰だ、中国人の悪口言った人はー! なんて、何かしてもらうたびに、私は衝撃を受けつつ、この年下25歳コンビの心遣いを、ただただありがたく受け取らせてもらった。(了)
【写真でふりかえる 中国 】
(次回はいよいよ九寨溝観光編。お楽しみに。毎週水曜更新目標です)
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連載バックナンバー
第1話 世界一周、ふたを開けたらため息ばかり(2014.10.8)
第2話 旅は準備が一番楽しい。出発までの10ヶ月なにをしたか(2014.10.22)
第3話 ダメでもともと、初めての協賛(2014.11.5)
第4話 出発まで5日。ついに協賛決定!(2014.11.19)
第5話 最初の国の選び方。わたしの世界一周はフィリピンから(2014.12.03)
第6話 カスタマイズ自由が魅力のフィリピン留学(2014.12.17)
第7話 出国していきなりの緊急入院で知った、フィリピン人の優しさと健康に旅を続けていくことの難しさ(2014.12.31)
第8話 世界の中心でハマったいきなりの落とし穴 。負のスパイラルに突入だ!【オーストラリア】(2015.1.14)
第9話 いきなり挑むには、その存在はあまりにも大きすぎた! こんなに思い通りに進まないなんて…【オーストラリア】(2015.1.21)
第10話 いざ、バリ島兄貴の家へ!まさか毎晩へこみながら眠ることになるなんて…【インドネシア】(2015.1.28)
第11話 今すぐ先入観や思い込みを捨てよう! 自分で見たものこそが真実になるということ<インドネシア>(2015.2.4)
第12話 心の感度が鈍けりゃ、人を見る目も曇る。長距離バスでの苦い出会い 〈マレーシア〉 (2015.2.11)
第13話 海外に飛び出すジャパニーズの姿から見えてくる未来 〈マレーシア〉(2015.2.18)
第14話 欲しい答えは一冊の本の中にあった!「旅にも年齢がある」という事実 〈マレーシア / タイ〉(2015.2.25)
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第16話 果たせなかった役割と超えられなかった壁 〈タイ / ワークキャンプ後編〉(2015.3.11)
第17話 目の前に広がる青空が教えてくれた、全てに終わりはあるということ 〈カンボジア〉(2015.3.18)
第18話 偶然か必然か? 新しい世界の扉を開くとき 〈カンボジア〉(2015.3.26)
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第20話 移動嫌いな私をちょっぴりほっこりさせてくれた、ある青年の純朴さ 〈ベトナム〉(2015.4.8)
第21話 強面のおじさんが教えてくれた「自立」と「選択」の重要性 〈ベトナム〉(2015.4.16)
第22話 ワガママだって良いじゃない!? 自分が楽しんでこそのコミュニケーション! 〈ベトナム〉(2015.4.22)
第23話 吉と出るか凶と出るか… 全ては自分の感覚を信じるのみ! 〈ベトナム→中国〉(2015.5.06)
第24話 人との出会いが旅を彩る – 大切なのは出会い運があるかどうか 〈中国〉(2015.5.15)
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小林圭子さんが世界一周に出るまでの話
『一身上の都合』 小林圭子さんの場合「次なるステージへ挑戦するため」(2014.5.19)