【第050話】雪かき仕事のように復元する

「ふぁー、埋まっちゃうよ」

「ふぁー、埋まっちゃうよ」

オーディナリー全記事の
写真が消えたので
重い腰をあげながら
復元しちゃうぞ

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雪が降っている。ホームセンターでは、雪かき用のスコップが品切れのようです。駅前のビジネスホテルも予約で埋まっている。今日は高校受験の日なんだそうですね。大変だ。

雪かきは、誰かがやらなきゃならないことです。関東ならまだ1日2日で終わりますが、たとえば新潟の雪の量では、毎日が雪かきです。あれだけの労働を、やり続ける。雪かきをしている時も、雪は降り続いている。ようやく路面が見えたのに、いぜんとして降り続けるからまた積もる。どかしたそばからまたつもる。これは、精神的にもタフな仕事だと思います。だれもやりたがらず、感謝されることもあまりない。

実は昨日から、このオーディナリーのWEBにもトラブルがありました。おかげさまで見てくれる人の数が少しずつ増えてきたので、サーバーをいじっていたところ、まちがって全記事の写真が消えてしまいました。ぐったりしますが、こういう時は、最悪の事態が避けられてよかったと思います。写真だけでよかった。もし文章まで消えてたら、もう復元はさせられません。それに、まだ記事数が少ない今の時期でよかった。これが、何千、何万本も記事がたまってからだったら、たくさんの人手が必要です。一個一個、「この記事の写真どれだっけ」と思い出して、貼付け直すのです。手作業をコツコツやっていきます。全部でもせいぜい100本くらいの記事ですからね。写真は300個くらいでしょうかね。

WEBって、ぼくもいろんなサイトを見てて、無料で読めて当たり前と思ってしまうものですが、運営者になると考え変わりますよね。全国のWEBサイト運営者のみなさん、ご苦労さまです。いま普通に見えてるWEBサイトの向こうには、こういうトラブルにコツコツ対処している人がいるのです。機械ではない、人がいてひとつひとつ手作業しているんですね。自分がやると大変さがわかるので、感謝の念が深くなります。それにワードプレスも昔よりも操作が便利になってますし、技術の進歩にも感謝です。新潟の雪と違って終わりが見えてます。1つずつやればいつかきっと終わります。さあ、やりますかね。ふぁー。

 

(約878字)

Photo : William Marlow


深井次郎

深井次郎

ORDINARY 発行人 / エッセイスト 1979年生。3年間の会社員生活を経て2005年独立。「自由の探求」がテーマのエッセイ本『ハッピーリセット』(大和書房)など著作は4冊、累計10万部。2009年自由大学創立に教授、ディレクターとして参画。法政大学dクラス創立者。文科省、観光庁の新規事業に携わる。2013年ORDINARY(オーディナリー)スタート。講義「自分の本をつくる方法」定期的に開講しています。