【第208話】はじめる年齢について / 深井次郎エッセイ
戻るとか、抗うとか。そういう後ろに意識を向けると思い切り目の前のことに集中できません。絶対に勝てないとわかってる試合に、勝とうとしてるんです。いや、どうせ負けるし、でも負けたくないしでズルズルやっている。年をとることを否…
戻るとか、抗うとか。そういう後ろに意識を向けると思い切り目の前のことに集中できません。絶対に勝てないとわかってる試合に、勝とうとしてるんです。いや、どうせ負けるし、でも負けたくないしでズルズルやっている。年をとることを否…
「旅=日常」だったら、海外でも日本と同じ時間の過ごし方で良いんだ! 自分の中で何かが弾けた瞬間だった。そして、バックパッカーという言葉が持つ一般的なイメージに無理に合わせる必要はなく、自分の年齢に合った、自分が居心地良い…
「大人になったとき、自分の助けになれば」コツコツ続けた10歳からの貯金が、自分にとって「一生楽しめそうなもの」との出会いをつくってくれました。「子どもはいいよな」なんて言う大人には、絶対ならないような生き方をしようと決め…
いま公開すべきでないから消えたのかもしれない. 「うそだろ…」 書いていたエッセイの原稿が消えました。iMacが急にバツンと落ちたのです。今日アップ予定だった5千字。もうあとはタイトルと写真を選ぶだけ、という状態でした。…
視力を失った彼は何も映らない映画を撮影する。1時間余り、筋書きもなく、何も動かない青いだけの画面・・・目を開けているのか、閉じているのか、どちらかわからなくなってくる。自分は何を観ているんだろう、この引力は一体なんだ。…
日本の社会というものは、10代、20代の若者に対しては「一生懸命頑張れ!」「人生悔いのないように」などと、青春の名のもとに、うっとうしいくらい応援するくせに、頑張ろうとしている大人に対しては急に厳しくなる。「もっと現実を…
引越しと移住の差に「覚悟」めいたものを期待されているようにも感じるのですが、僕としては「仕事と仕事をする場所が変わった」くらいな感覚です。こちらにきてずいぶんと時間に自覚的になりました。島には24時間営業のコンビニもAT…
新連載を準備しています。 著者の森川さんは普段は大手ゲーム会社に勤務しながらも、「週末日本代表」としてスポールブールの普及活動をしています。 さて、どんな内容になるのか、簡単に紹介していただきましょう。 …
「現実は厳しいですね。やはり人は冷たいものです」サラリーマン時代には、応援すると言ってくれていた。その前職の仕事関係者たちに、いざ独立して挨拶回りに行ったところ、ひとつも仕事をもらえないのだそうです。「イソベさんなら、独…
『旅の正しいやり方』なんてものがあるのだろうか。「やっぱり私がおかしいのかな。なんか旅のやり方間違ってる? 」と思い始め、インターネットで『バックパッカーの正しいやり方』なんて検索する始末。ダメなときはダメと割り切るしか…
陸から国境を越える時には、不思議といつも緊張してしまいます。それと比べて、海から他の国に入ることはいつも、どこか明るくて開放感を感じます。それは道路の検問所がなにかを防ぎせき止めるための場所なのと比べて、港は様々なものが…
目的があると旅も人生もより充実したものになるようです . いま世界一周がブームなんでしょうか。というくらいぼくらオーディナリー界隈では、このごろ会社を辞めて世界一周にいく(行った、行っている)人たちが…
「なんで断食をするんだと思う? それは貧しくて食べられない、飲めない人のフィーリングをみんなで共有するためだよ。実際に経験しないと本当のところはわからないだろう?」ラマダンの時期に行くなんてタイミング悪すぎた。空腹に弱い…
なぜ、そんな器用なことができるのだろうか。しゃべり過ぎて手元が止まったままの光景ならよく見かけたことはあるけれど、みんなが実に器用に「おしゃべり」と「食べる」に同じエネルギーを注ぎながら時間が進んでいた。 TOOLS 3…