【第049話】ある太めな男の告白

走ろうぜ

「体と対話するんだよ」「楽しめる範囲でね」「さぬきうどん食べたい」


おデブが1年間で
フルマラソンを
完走できるようになるのか

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ここ1,2年でやりたいことの1つが、フルマラソン完走です。まわりのランニングをはじめた人をみてると、楽しそうなので影響されてきたのです。そしてさっき、ためしに今どのくらい走れるかやってみたら10キロが限界でした。タイム的にも、1時間15分くらいかかってた。これはどうやらランニング初心者以下だそうです。「運動しない太めな方のタイム」とWEBの判定で出てしまって、いま落ち込んでいます。

もともと短距離向きだから、と慰めてみるものの、初心者にすらなれていない。その上「おデブちゃん判定」というのは、もともとスポーツが苦手ではない身としては悔しいわけです。「昔は俺もね」なんて過去の栄光を引きずっているほどダサいことはないので、おデブな現実を直視しようと思います。

週一の生ぬるいバスケくらいでは、ぜんぜん体力がついていないということです。それに、この冬の食べ過ぎで過去最高体重になってしまって、それも影響していると思います。さすがにこのままではフルマラソン完走など夢のまた夢なので、自分の体を見つめ直し、つくりなおそう。
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【食事改善】
1.炭水化物を減らす
2.週一でプチ断食して体内環境を整える
【運動改善】
1.毎日ちょっとでも走り習慣化する(5分でもいい)
2.バスケ、手を抜かない
3.夜3時までには寝る

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手始めに、このくらいのゆるい目標から始めようと思います。この1ヶ月くらいでまずは、「おデブちゃん判定」脱出を目指したいと思います。もちろん、気合いを入れると続かないので、ゆるゆるといきます。

•空腹は苦痛ではなく、快楽である。
•疲れは苦痛ではなく、快楽である。

このように意識を変えていきます。さて、これで上手くいくでしょうか。人は変われますかね。おデブが1年後に42キロ走れるようになるかな。「目標立ててがんばる」というのがぼくらしくないのですが、「ランニングと瞑想」を研究したいと思っていたので、これを機にやってみたいと思います。

 

(約850字)

Photo : garryknight


深井次郎

深井次郎

ORDINARY 発行人 / エッセイスト 1979年生。3年間の会社員生活を経て2005年独立。「自由の探求」がテーマのエッセイ本『ハッピーリセット』(大和書房)など著作は4冊、累計10万部。2009年自由大学創立に教授、ディレクターとして参画。法政大学dクラス創立者。文科省、観光庁の新規事業に携わる。2013年ORDINARY(オーディナリー)スタート。講義「自分の本をつくる方法」定期的に開講しています。