氷が溶けるまで【第10話】夜明けを追いかけて〈最終回〉 武谷朋子
わたしにとってのベトナムはもう「行く場所」ではなく、「戻る場所」になっているんだと思う。会いたい人に会いに、いつでもまた戻ってこよう。世界にまたひとつ戻れる場所が増えた。自分が動き回れば、ここにはまだまだおもしろい出会い…
わたしにとってのベトナムはもう「行く場所」ではなく、「戻る場所」になっているんだと思う。会いたい人に会いに、いつでもまた戻ってこよう。世界にまたひとつ戻れる場所が増えた。自分が動き回れば、ここにはまだまだおもしろい出会い…
なぜ、にぎやかなワークショップが良いと考えていたのか。きっとそれは自分を基準に考えていたからかもしれません。たぶん今、社会人の方が小学校から高校で受けた授業のほとんどが、講義形式の授業だったのではないでしょうか? 先生の…
後ろを気にするたびにぐらつく私に気づいて師匠が言う。「僕のことは忘れろ、前に進むことだけを考えろ!自分を信じて、前に向かって走るんだぞ!」ゴーゴーゴーと掛け声をかけられ、ひたすら漕ぐ。 < 連載 > モトカワ…
「わたしには先生なんて、とてもとても…」 それ教えてみたら? と提案すると、ほとんどの人がこんな反応をします。でも、 何か学んだことがあったら、自分なりに教え始めたほうがいいと思っています。後輩に教えること…
しかし今まで蒔いた種から小さな芽が吹きだしてきていた。自分らしくやっていけばいいんだと。人がなんと言おうとも、本当に自分が良いと思えることを、楽しめることを、喜びを感じられることを仕事にしていこうと思った。感じるままに、…
モン族のチャームの特徴であり、最大の個性であるこのポイントは、「みんな同じ人間だけれど、ふたりとして同じ人はいない。それぞれの人生が素晴らしい」という『ORDINARY』の考えにリンクするのではないかな? …
「ベトナムのことを好きになれなかったらどうしよう」ひそかに思っていた不安。旅もしたことがない、そもそも興味がそれほどなかった国にいきなり住むという始まりかた。この国と仲良くなれるだろうか。こんな不安の中で「もしかしたらホ…
すると、声は呼吸とともに飛びはじめました。今までにない高い音もスッと出たのです。ご本人もまわりもびっくり。あまり元気のなかったお顔が、ぱあっと明るくなりました。頭で考えず声を身体の呼吸のままに任せてしまうこと。良いイメー…